ためになった話一覧

ひっくり返る

——京都はどうですか?  当時の同僚——主婦パートのヒラオカさん——に当たり障りのないことをたずねたときのことだ。 「う〜ん。おかしなところやなと思いました」  変に感染った関西弁が答えて、僕は...

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現代式退魔法 a.k.a 封淫

 インテリアのように並ぶオナホールに絶句した。  愛車に乗せたぬいぐるみみたいに、TE◯GAに始まり多種多様なシリコン製ジョークグッズが肩を寄せ合っている。  ハテ? 仕事が終わったのか、今から仕...

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旅する名刺

「つえの手を持つ所をはそん  ◽︎こまっています  至急 作ってもらえませんか」  わけの分からないお願いを頂戴したのは、自宅マンションの駐輪場でのことだった。  出勤しようとバイクにまたが...

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ニの轍降らず

「頭上禁止」  ある日、当時住んでいた自宅マンションの廊下でおかしな貼紙を見た。  共用部の廊下の壁に貼られたそれは、手前で右に曲がってすぐの部屋に住む僕には、わざわざ確認しなければいけないものだ...

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お相手いらぬお客様

 なにかおかしな夢を見た。  分かりやすい怖い夢でなかったことは覚えている。が、どうも起きてからもやもやとしてどこか気分が悪いのを引きずる感じだった。  顔だけ洗って乱暴にカギ束を掴み家を出る。時...

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初耳です初見です

 幽霊は見えないが、オーラが見えるという女の子がいた。  知り合いの当時の彼女で、チエちゃんという非常に献身的で明るい人だった。  僕はてっきりスピリチュアルな人だとばかり思っていたが、そうで...

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挨拶は大事

 僕は知らない人によく挨拶をされる。  すれ違いで深い意味なく交わされる会釈や人違いの話ではない。  僕の目つきが悪過ぎて、ついつい頭を下げられてしまった場合でもない。  ただ、そんなときはよく...

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覗き

 母の実家に帰省したときのことだ。  突然の大雪に足止めされて日帰りのつもりだったが、急遽、一泊することになった。  それはいいが、晩飯を平らげたあとに贅沢した一本を最後でタバコを切らしてしまった...

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体験学習

 今、生きている世界とほぼ同じだが、別の次元があると聞いた。  一説には、その世界から"こちら"に迷い込んだ自分がドッペルゲンガーの正体だとかなんだとか……    *  名前も分からぬ鳥...

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山彦山盛

 華の都へ繰り出したときだ。  ただの出張。オッサンと二人、一泊二日。  カプセルホテルかなんなら漫画喫茶でいいと思っていたが、当時の上司カネダさんが旅館がいいと言い出した。 「領収書は会社負担...

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血涙ちゃん

「あいつは、なにか変な宗教に入っている」  ある時期、冗談混じりに当時の同僚のそんな噂話を耳にした。  我が国では宗教の自由が認められている。  その噂が嘘であれ、真実であれ好きにすればいい。 ...

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百聞は一見にしかず

 学校、職場、施設……どんな場所でも多かれ、少なかれ霊的な噂というのは立つ。  色鮮やかに盛られ、尾ひれまでつくと相応のおどろおどろしいものとなるが、たいがいの場合において酒の肴で終わり。  だが...

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男は黙ってテレパシー

 あまりに強い思いというのは、なにかしら現象を起こすのかもしれない。  強い思いを残して死に行く者が現世を彷徨う霊となる、という考もあるようだ。  強く念じることはテレパシーのように通じるかもしれ...

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性悪は誰の仕業?

 僕の周りは、姉さん女房をもらった人も多い。  良妻賢母な素晴らしい女性から、まるで少女のような、ずっと女の子のままで、なにがなんでも女です、永遠の1○歳とやらまで色とりどり。  で、旦那の友達と...

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占い師のつくり方

 よく当たる占い師。  電話のみの受付で……  普段は専業主婦をする普通の人で……  財界の大物や政界の要人、セレブなあの人からヤクザなその人まで噂がつきまとうかの人——  是非、一度お目...

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原発怪談 其ノ二

 原発でそういう噂は立たないのかと聞かれると、むしろ宝庫だったりする。  気性の荒いドカチン同士の小競り合いが事務所襲撃→発砲沙汰に発展したり、それが全く表沙汰にならない別の意味の怖……うん。あくま...

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烏匠

 烏が、鳴いたら——帰れない。大体、お仕事。  実家住まいだったある日、帰宅すると玄関に見なれない虫カゴがあった。  流行るには随分前の黒いタピオカが、たぷたぷ水面に浸かっている。  なんだコレ...

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NO IMAGE

あやふやなヒト

 いくら奇麗事を並べ立てたところで、普通、奇妙なものに視線を奪われたり、善し悪しはべつとして特別な感情を抱く。  電車に揺られているとき、通勤ラッシュで車内に大量の人がなだれ込んできた。  大...

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