ただ怖かった話一覧

シュウマイお化け

「シュウマイのお化けが出るからヤダ」  同級生数人と初詣に出かけた道すがら。昔から出る、出ると噂のあったマンションの話になって、シロノが言った。  件のマンションの前を通って行こうと言う話にな...

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悪魔の証明

「チーズフォンデュは悪魔の食べ物だ」  トンデモな主張をして来たのは、知り合いのムラカミだった。  ワキガの味がしてカレーパンは食べれないという人間に出会ったことはあるが、悪魔の食べ物とはこれいか...

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見たくない?見られたくない?

 タバコを切らして、寝起きに近所の自販機まで買いに出かけたときだ。夜も遅かった。  いざ自販機の前まできて、タスポを忘れたことに気づく。それも、すでに大量の十円玉を投入したあとのことだった。  当...

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狐の子

 僕は昔から怖がりのクセに、怖いものを見たがった。 「あなたの知らない世界って怖いけど見てしまってたよね~」なんて他愛もない話をイタクラさんとしていた。仕事そっちのけで。その流れで僕の祖母がその昔、...

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少年となにか

 気、開運、法則、波動、チャネリング、パワースポット……  僕は、スピリチュアルな方面に関してあまり明るくない。  ただ思うところ、宇宙からのメッセージをダイレクトに受信しているような人に限って言...

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アンリーダブル

 駅の改札で人と待ち合わせをしていた。  時間は夕方の5時か6時ぐらいだったと思うので、まとまった人が小さな波を作っては改札を通り抜けていく。  迎えの車を待っているのか、改札を出てすぐに僕と...

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学校の怪談

 今時の学生さんの間で「学校の七不思議」はあるのだろうか。  ゆとり0.5世代の僕らの時代にはあった。  未だに「君の存在は、この会社の七不思議の一つだよ」なんてお褒めにあずかったりもする。 「...

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賢明な判断

 異主で書いた店長で、もう一つ話がある。  もう五年は彼女がいないと、ある日店長が嘆いていた。  そこまで年収があるわけではなかったが、ブチャイクなわけではない。  各地を転々とする職だから、出...

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おやつの時間

 ある日、用事で最寄駅から終点まで行かねばならず、電車に乗っていた。  時間もあったので鈍行(各駅停車)に揺られ、のんびりと普段あまり見ない各々の駅を眺める。  通勤ラッシュも引けた時間帯で急ぎの...

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差再異議あり

 何度、数を数えても合わない。誰しもそんな経験があるかと思う。  もうそこそこいい歳だったか、とち狂って同窓会もどきの寄り合いに顔を出して後悔していた。  二次会、三次会ともなれば賢い女の子や、も...

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ミドリマン

 子供のころというのは、不可思議な体験を多くする。  記憶は曲がっているのかもしれない。なにしろ古いうえに、そもそもが頼りない時期だ。でも、不思議と鮮明に覚えていたりもする。  幼稚園の年中か...

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原発怪談 其ノ四

 原発の夜は静まり返っている。  ほとんどの出入り業者は夕方には引き上げていくから人気がない。  夜霧がかった原子炉はどこか不気味で、無味な、彼自身にはなんら意思のない、見るものが勝手に様々を抱く...

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原発怪談

 いわゆる原発で出稼ぎをしていたときの話だ。  守秘義務がどうの以前に書けないことは山ほどあるが、どこぞの電波でもあるまいし僕は通信妨害を受けているわけではない。ギフハブとやらに監視もされていない。...

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チューニング

 小学生のころ、放課後に男女数人で誰もいない教室に残ってお喋りするのが楽しかった時期があった。  僕のロクでもない人生で、ほんのひと時、手放しで幸せだったと言える時期かもしれない。  昨日見たテレ...

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変化か復帰か変某か

 結構な人数で某夢の国へおとずれたとき、あるジェットコースター系アトラクションの順番待ちをしていた。  僕は、それほど絶叫マシンが得意な方ではない。ゴメン。大嫌いデス。  それでも、どうしても乗れ...

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おはようオジイさん

 人と待ち合わせをしていた。  タクシーの待合所とバスの停留所、公園がいっしょくたになったような駅前の広場だ。  まばらに設置されたベンチの一つに腰かけ、ぼんやりとして―― 「おはよう」 ...

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スーパージャンプ

 小学生のころ、集合住宅の屋上から隣棟の屋上に跳び移るという遊びが流行ったことがある。 「スーパージャンプ」  今にして思えば、一歩間違えば死んでしまう危険行為をこう呼び、飽きもせず毎日のように行...

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誰がために塩は煤ける

 葬式に出なければいけなくなって、少し頭を悩ませていた。  実家住まいのときは、人の葬式から帰ってくると留守番の人間に玄関で塩をまかせてから家の中へ上がるのが我が家のルールだった。凶事を避ける一種の...

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あちら様はどちら様

 平日の昼時も過ぎたころ、牛丼屋でお一人様をしていた。  心なしチラホラいる周りの客が、同じ方向を気にしているように思える。気になって注目を集める先を探ると――  一人の客だ。女性に見えた。  ...

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おかしな家

「某さんとこお坊さんきます?」  そう聞いてきたのはコウタだった。 「僕の近所、昔からお坊さんが周ってくるんですよ。うちの近くだけかなあと思って」  托鉢にでもきてるんじゃないの? 言ったがコウ...

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お呼びか払いか

 人の会員カードを借りて、漫画喫茶でヒマを潰していた。  トイレに立ち、用を足していると電話のコール音が店内に鳴り響いている。自分の個室からだった。 ——もしもし?  砂嵐のような音だけを立てて...

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釣った釣られた

 そのときは近所の川で釣りもどきをしていた。  べつに釣れても釣れなくてもいい。  しばらくして、おそらくはカップルが二人してそばに腰を降ろした。座れる場所はいくらでもあるだろうに...... ...

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カウントダウン

 夜、地元のトンネルに差しかかった時のこと。  バイクのライトだけが頼りの暗闇を走っていて、ガヤが追いかけてきていた。 「サーン!」黄色い声。若い――中高生の女の子だと思った。 「ニィー!」ああ...

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