『某』による怖い話一覧

山彦山盛

 華の都へ繰り出したときだ。  ただの出張。オッサンと二人、一泊二日。  カプセルホテルかなんなら漫画喫茶でいいと思っていたが、当時の上...

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血涙ちゃん

「あいつは、なにか変な宗教に入っている」  ある時期、冗談混じりに当時の同僚のそんな噂話を耳にした。  我が国では宗教の自由が認められて...

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百聞は一見にしかず

 学校、職場、施設……どんな場所でも多かれ、少なかれ霊的な噂というのは立つ。  色鮮やかに盛られ、尾ひれまでつくと相応のおどろおどろしいも...

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学校の怪談

 今時の学生さんの間で「学校の七不思議」はあるのだろうか。  ゆとり0.5世代の僕らの時代にはあった。  未だに「君の存在は、この会社の...

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晴男

 僕は第一印象が悪い。なにもしていないのに悪い。なにやっても悪い。  だから面接の類はまず落ちる。受かったのなんて、新卒のときと人の紹介ぐ...

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相席食堂

 テレビの裏ネジを電動ドライバーでひたすら締めるという、地獄の単純作業で日銭を稼いでいたときだ。  就業先の工場で、半ばアイドル化している...

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パレード

 具体的な理由もなく、早く大人になりたいと思っていた。  大人になると、なんとなく歳をとりたくないと思うようになった。  なんの仕事だっ...

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賢明な判断

 異主で書いた店長で、もう一つ話がある。  もう五年は彼女がいないと、ある日店長が嘆いていた。  そこまで年収があるわけではなかったが、...

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アブダクトちゃん

 未確認飛行物体は、全てU.F.Oになる。  屁理屈コネ回す天邪鬼なら「UFOを信じますか? 」と問われて、信じますと前置きしたあげくそん...

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男は黙ってテレパシー

 あまりに強い思いというのは、なにかしら現象を起こすのかもしれない。  強い思いを残して死に行く者が現世を彷徨う霊となる、という考もあるよ...

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おやつの時間

 ある日、用事で最寄駅から終点まで行かねばならず、電車に乗っていた。  時間もあったので鈍行(各駅停車)に揺られ、のんびりと普段あまり見な...

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見初められて

 実家に帰省したときだ。  と、いうよりは用事があったので、日中におもむいただけだが。  当時、実家からそれほど離れていないところで暮ら...

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差異あり

 何度、数を数えても合わない。そんな経験もあるかと思う。  もう二十代も半ばだったか、急な同窓会の話が舞い込み顔を出した。  二次会、三...

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U.F.Oの作り方

 勤め先だったとある店で、閉店後にゴミをまとめていた。  もうシャッターを閉めた店の入り口で一人作業していて、気配を感じて振り返る。若...

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アイニキタヨ

 とある飲食チェーン店で、小遣い稼ぎをしていたときのことだ。  僕は、深夜に出勤し三時間ほど閉店後の後片付けや一部の開店準備を行うだけの存...

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事前講習

 僕の見る夢は、たいがいが意味不明で不鮮明。断片的にしか、その内容を覚えてはいない。  そんな中で、二度、三度見たことのあるような気がする...

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緊縛祀り上げの法

 大手飲食チェーン店や小売業の店長職というのは異動がつきものだ。  僕があるところで働いていたとき、長い間、新任店長と顔を合わせるタイミン...

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アンバランス

 歳を重ねると弱くなる。年々、弱ってくる。もう虫の息。常におねむ。  あれだけ嫌がっていた病院にも、自ずから足を運ぶようになってしまう。 ...

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性悪は誰の仕業?

 僕の周りは、姉さん女房をもらった人も多い。  良妻賢母な素晴らしい女性から、まるで少女のような、ずっと女の子のままで、なにがなんでも女で...

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頼りなくて足る

 世間様が、正月気分に浮き足立つある年の暮れ。  もはやタコ部屋に近いところで、出稼ぎしていた。 「十の成功で得た信頼も一の失敗で失うか...

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占い師のつくり方

 よく当たる占い師。  電話のみの受付で……  普段は専業主婦をする普通の人で……  財界の大物や政界の要人、セレブなあの人からヤクザ...

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ミドリマン

 子供のころというのは、不可思議な体験を多くする。  記憶は曲がっているのかもしれない。なにしろ古いうえに、そもそもが頼りない時期だ。でも...

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夢の中へ

 人が死ぬと、なんにせよ生きているものが動かなくてはならない。 「絶対に土葬で」  法律で禁止されてなお、僕の母の実家付近では頑なにそう...

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好奇心は猫が殺すか?

 もう何年前か忘れた。同級生の女の子が自殺した。飛び降りだった。  中学生の終わりに同じクラスだったことは覚えている。ほとんど登校しない、...

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原発怪談 其ノ四

 原発の夜は静まり返っている。  ほとんどの出入り業者は夕方には引き上げていくから人気がない。  夜霧がかった原子炉はどこか不気味で、無...

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原発怪談 番外編

 ヤマダさんは僕を原発の世界へ引っ張り込んだ張本人だった。  元自衛官で、それからは一般社会に馴染めず職を転々としているうちに鬱になった王...

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原発怪談 其ノ三

 日本の原発は世界最高峰の警備レベルを誇る場所――と、されている。  実際の内情はご想像にお任せするとして、僕がメインで仕事をしていた原発...

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原発怪談 其ノ二

 原発でそういう噂は立たないのかと聞かれると、むしろ宝庫だったりする。  気性の荒いドカチン同士の小競り合いが事務所襲撃→発砲沙汰に発展し...

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原発怪談

 いわゆる原発で出稼ぎをしていたときの話だ。  守秘義務がどうの以前に書けないことは山ほどあるが、どこぞの電波でもあるまいし僕は通信妨害を...

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チューニング

 小学生のころ、放課後に男女数人で誰もいない教室に残ってお喋りするのが楽しかった時期があった。  僕のロクでもない人生で、ほんのひと時、手...

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