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新幹線の車窓から

 大島さんが長野への帰省も終え、東京に戻る新幹線の最中だった。  新幹線で本を読もうとしていた大島さんだったが、三人シートの隣にきたカ...

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バッタ饅頭

 内村さんが子供の頃、近所には宗教に熱心なオバサンがいた。  その人の家からは昼夜問わず、不思議なお経のようなものが聞こえてきた。 ...

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引きこもりのお兄さん

 峯田さんには十歳離れたお兄さんがいた。  高校生活の三年プラス大学生活の四年。計七年も顔をあわせていない。  峯田さんが高校に入学して...

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おせっかい

 今は東京で保険会社に勤める鈴木さんは二十代の頃、五年ほど大手チェーンの本屋で働いていた。  就職活動がうまくいかなかったことあり、ずるず...

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新宿駅東口。

 新宿駅東口。  待ち合わせをしている人たちが、蟻のように群がっている。  キムさんは教えてくれた。 「いちど見てみてクダサイ。立...

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バス後部座席の窓に……

 堀越君が高校生の時の話だ。  彼の地元は新潟県だが、「新潟の最果て」と堀越君が表現するくらい田舎だったそうだ。  塾の帰りだった。...

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 矢住さんの話。  深夜目が覚めると、枕がベッドから落ちそうだった。  寝ぼけながら元の位置に戻そうと手でまさぐる。  ひやっと冷...

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とあるブロガー

 明美さんはブロガーだった。  スマートフォンで撮影した流行のスポット、人気の料理を連日ブログにアップしていたという。  一時期のアクセ...

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風呂にまつわる怖い話

 五年ほど前に働いていた職場で、後輩に大場という男がいた。  彼は不潔さを豪胆である証拠と思っていたようで、爪楊枝で歯垢をそぎ落とすおぞま...

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悪くない趣味

 牧崎は写真を撮ることを趣味としている。  うまく撮影した際にはブログにアップしているが牧崎曰く「評判は悪くない」そうだ。    週末...

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ネットで検索すると……

 山田太郎さん(仮名)の名前は珍しい。  姓はある地方独特に見られるものであり、名は初見では読めない漢字の組み合わせだ。  だが、ネット...

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便所の怪談(社会人ver)

 便器の上には水を流す為の押しボタンがついている。  男性諸君であれば想像がつくかとは思うが、あの金具は反射する。  篠川さんはいわ...

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大学に入学したばかりの頃の話

 北澤が大学に入学したばかりの頃の話だ。  仕送りの額も少ないので、彼は住居を安普請のアパートにするしかなかったそうだ。  今ではインタ...

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職場での分煙

 成田さんの職場は新宿某所にある。  それまでは喫煙可だった職場フロアも人が増えたことにより完全分煙になったそうだ。  多々見られる光景...

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帰省時の怖い話

 年末の帰省時、井上さんは実家のある富山県のある町に帰った。  そこは大規模な工場が最近全面撤退したせいで、「町」というより「村」になりつ...

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引っ越す前にアパートへ悪戯

 大屋は就職を機に、それまで住んでいた栃木の実家から都内に引っ越した。  しかし就職した会社は半年で潰れ、当時付き合っていた彼女には手痛い...

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ベビーカー怖い怖い怖い

 石見さんはベビーカーが苦手だった。  特に電車だ。うっかり乗り合わせてしまおうものなら、大体が嫌な思いをするという。 「平気で足にぶつ...

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あけてくんしゃい

 下平さんが遅めの昼飯を買いにいった時のことだ。  会社を出て十分ほどのチェーン弁当屋に向かう。  夏場のことで、夕方だというのに陽はま...

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コックリさんにまつわる怖い話

 徐々におばさんへと変化しつつある友人の手島にも、可憐な美少女時代があった。 『二週間にいっぺんはラブレターをもらった』そんな中学生時代の...

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電話

 その日の井町は疲れていたそうだ。  昼から続いた打ち合わせ、会社に戻ってからの事務処理。飯の時間もないほどの忙しさで、会社を出る頃にはす...

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また後できます

 私が先日まで入院していた病院で、聞いた話。  糖尿病で入院している別室の川添さんとは談話室で仲良くなった。  互いの病気の話をひとしき...

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歌う自転車乗り

 夜道で稀に、後方から(あるいは前方から)熱唱する自転車乗りとすれ違う瞬間がある。  たぶん本人はイヤホンから流れる音にあわせて小声で歌っ...

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小さいおじさん

 赤月さんがテレビを見ている時だった。  ふっと鼻先でお線香の匂いが漂った。  振り向くと、ジュース缶ほどの大きさの中年男性が、コタツの...

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隣人にまつわる怖い話

「隣人はできるならちゃんと見極めた方がいい。引っ越す前に様子を伺うとか、夜にアパートの前を通ってみるとか」  私は四年前に引っ越しをした。...

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実家からの……

 山城さんは学生の頃、月に一度送られてくる実家からの援助物資を何よりも必要としていた。  パチンコにはまっていたので常に金欠だったという。...

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風俗グラビアの撮影

 中谷さんは風俗専門のフリーカメラマンだ。  怖い体験はないですかと話を振ると、苦笑いしながら答えてくれた。 「店舗のスタッフと揉めるの...

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タロット占い

 佐伯さんが先月の週末、女友達と飲みに行った時のことだった。  一軒目で軽くご飯を食べ、二軒目でワインを飲んだ。まだ時間が早かったこともあ...

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バレンタインにまつわる怖い話

 吉田さんはモテる。  正面からでも横顔でも、並外れた美貌で、水もしたたると言っても過言ではない。  中学、高校時代はバスケ部のキャプ...

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プレゼント

「お正月のお休みに有給もプラスして……」  去年、橋本さんは年明けを北欧で過ごした。  二週間ほどの海外旅行は充実したもので、その後の会...

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千葉の公園

 阿南さんがまだ学生だった頃の話だ。  昼間大学から自宅への帰宅途中、公園の草木のもとにしゃがんでいる中年男性を見かけた。  目を凝らす...

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なう。

 真鍋君はツイッターに一時期はまっていた。  語尾に『なう』をつけることが流行っていた時期だからだいぶ前のことだそうだ。    ある日...

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日本酒コレクター

 吉見さんははまだ三十歳にもなっていないが日本酒には目がない。  新潟の銘酒を飲んだときの感動からのめり込んだという。  洋酒コレクター...

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犬の散歩

 安達さんは仕事の帰り、自宅へと歩いていると大嫌いなものに出くわした。  電信柱の脇にじっと座る、けむくじゃらの犬。  そしてそれをぼん...

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神社の排水溝

 広田さんは三十三歳の営業マン。  学生時代はバリバリの体育会系だった。  お話を伺っていると、昨今のなよなよした若者を苦々しく思われて...

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蟻地獄

 夏だった。  ヨシノさんはいつもの帰り道、白いブラウスに汗の染みがくっきりついてしまうくらいの熱帯夜だったという。  駅から自宅までが...

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ムカデ

 古木さんは帰宅途中、煙草の自販機に硬貨を入れた。  かしゃ、と軽い音がして釣銭の返却口に落ちた。  よく見ると釣銭用のレバーがガムテー...

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NAOKI☆

 ある年の十二月、武藤さんがアパートのポストを開けると見たことのない差出人の手紙が入っていた。  可愛らしい封筒に差出人『NAOKI☆』と...

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カラオケ嫌い

 佐野さんは大のカラオケ嫌いだ。  飲み会の流れで「カラオケ」という単語が出るだけでコッソリ姿を消すという。 「高校の時までは行ったんで...

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標本

 金子さんはその日終電間際の満員電車に揺られる最中、背中に針で刺されたような痛みが走ったという。  降車駅である西荻窪で降りると大学生らし...

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自室でインターネット

 西山さんが自室でインターネットをしている時だった。  ガチャ、ガチャ……、ガチャガチャがちゃがちゃがちゃがちゃ。  どこかの部屋のドア...

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