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レリゴー

 杉並区某所。  伊吹さんは深夜、防犯灯少ない道を歩いていた。長年共に働いた同僚への送別会の帰りだ。ひどく酔っ払っていたという。  お酒...

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外食苦手

 大学生の垣之内くんは外食が苦手だ。 「虫入るじゃないですか」  まぁ気持ちはわかる。私も経験あるが、ご飯の中に羽虫が入っていることが稀...

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山とパンクス

 徳永さんはこの夏、お盆休みを利用して以前から計画していた登山に赴いたそうだ。  登山は高尾山くらいしか経験がなかったが学生時代はハードな...

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あれだめだ

 二年前の話。  東方さんが昼過ぎに阿佐ヶ谷駅へ歩いている時。  ふと見上げた高架上に男がいた。 (このクソ暑いのにパーカー?) ...

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金曜の夜の電車

 丸山さんが金曜の夜、混雑した電車に揺られているときだった。新宿発高尾行きだ。  疲労しきっていた丸山さんはドアにもたれかかっていた。 ...

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赤い旗

 大井さんは中学生の頃電車通学だった。  学校から駅までの帰り道、学校に決められた道順はあるのだが、彼女は一緒に帰る友人がいない時などは気...

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宝くじ

 聡子さんは出版社に勤めておられるが、ご自身が言うには「ごく普通のOL」だという。 「普通の幸せが欲しい。どうしてこんな仕事選んだのかしら...

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環八

 深夜、小腹が空いた金田さんが環状八号線に沿った牛丼屋に行こうと歩いているときだった。  環八は丑三つ時を超えたというのに車が激しく行きか...

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墓参り

 舟阪さんは墓参りに行く際、故人の趣味であったフィギュアをお供えしようとカバンに入れた。  長距離の電車ゆえ暇つぶしにと怪談本も入れた。 ...

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寂しがりや

 村枝さんは今年会社勤め十四年の敏腕営業マンだ。  同僚が呑んだ帰りに交通事故にあったのが二年前。 「即死だった。同期にしたら珍しくいい...

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夜の蝶々

「ほら昔ってエーブイ見るのにも大変だったろう? 今じゃネットでポチーでガバーの、いい時代なったよなぁ」  矢崎は以前とある街の裏ビデオショ...

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ぶぅん、ぶぅうん

 鈴沼がかつて住んでいたアパートの裏手には雑木林があった。 「大学が東京の郊外にあったから、近場でいいやってそこにしたんです。それにすごく...

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プロ意識

「よくインターネットの怪談で見かける御祓い師? 寺の住職とか? すげー呪いの解除法に詳しいやつっているじゃん。あんなの嘘だよな。すげー禍々し...

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404 not found

 畠山さんが先月、体験されたこと。  深夜、インターネットをしようとブラウザを立ち上げる。  Yahoo!を開く。  しかし読み込...

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歯磨き中

 阿倍さんが就寝前、半ば目を閉じながら鏡の前で歯を磨いていた。  ベッドに身体をうずめていたのだが、歯磨きをするために無理やり起きたのだ。...

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花火大会

「どぉおー……んって綺麗に、あがっていったんです」  東島君は高校生の頃、花火大会に友人グループ全員で観にいった。  その中には彼がほの...

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数年前のRSS

 四、五年前。  岩村さんがお気に入りブログを巡回していると、RSS(他ブログの更新記事タイトルを指す。当ブログでいえばトップ写真下エリア...

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 三輪さんはその夏、どうしようもなく好きな人がいた。  海で知り合った十歳年上のバツイチの男性だった。前妻は病気で亡くなったという話だった...

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F県のトンネルで体験した話

 現在三十一歳である、某メーカー経理に勤める綾さんからお聞きした話。  当時付き合っていた二歳年上の彼と、地元で有名な心霊スポット...

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出張先の辺鄙な町で

 飲み仲間である寺本から聞いた話。  彼が出張で訪れた土地は、よくあることではあるそうだが、ど田舎だった。駅周辺には何もない。東京では...

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病い重い想い

 桐絵さんはかつて女子高生だった頃、人生で最高の片思いをしたという。  文字通り、胸が張り裂けそうな思いだった。  何かに取り憑かれたか...

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ユニットバスの灯り

「やべ、便所の電気つけっぱじゃん」  福谷さんが一人暮らしの六畳1Kのドアを開くと、暗い室内からユニットバスの灯りが漏れていた。 「なん...

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クラッシャー上司

 柿沼さんが以前勤めていた工場での上司は人格破綻者だった。  怒鳴り、長々と嫌味を言い、育ちを否定する。  教えてもいない仕事を命令し、...

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プール授業にて

 武内さんは中学のプール授業のとき、仲間内で深く潜る遊びに熱中していた。  そして水中にいかに長くいられるか競争をしていたそうだ。  そ...

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職安通りのビルから渋谷のネイルサロン

 アンナは昼は渋谷のネイルサロン、夜は新宿歌舞伎町のキャバクラで働いている。  どうしてそんなに働くの? と私が尋ねると、 「そんなにエ...

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ソロキャンプ

「いいもんだよ、星空眺めながらウィスキーなんてやってると、最高だ」  雄平さんは去年までソロキャンプにはまっていた。 「また行きたいんだ...

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アパート裏手のゴミ捨て場

 桧垣さんのアパートはゴミ捨て場の真裏にあった。  一階に住む彼女は常に悪臭とカラスの鳴き声に悩まされている。  夏場となると生ゴミの匂...

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なんか最近よくある感じ

「秋田のなかでもとびきり辺鄙なところ」が高川さんの出身地である。 「いつからわかんないんだけど、猫の子殺しをすっごくよく見かけるようになっ...

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The Sinister Stranger

 杉浦さんは中小企業で事務をされている。  営業マンたちが出払うと職場に一人きりになることも稀ではなかった。  予定もない来客が訪れたの...

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安マッサージ屋

「肩こりが尋常じゃなかったから、珍しく行ったのよマッサージ屋さんに」  荒木さんは一人でマッサージ屋に行ったことがなかった。  どうせサ...

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電車の吊革に……

 今浪さんが電車のドアに寄りかかり読書に熱中していると、目の端に揺れるものがあった。  ふと顔をあげると異様に揺れる吊革が目に入る。  ...

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飲み屋で聞いたスマートフォンのカメラの話

「勝手に起動する時ない?」 「あぁ、はい、ありますね」 「そういう時、絶対に撮っちゃ駄目よ。変なの写るから」 「はぁ」 「起動する時...

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南武線沿い某所のいわくつき物件

 田部井さんが学生の頃、同棲していた彼女に浮気が原因で家を追い出され、友人宅に泊まり歩いていた時期があったという。  一ヶ月もすると友人た...

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世間知らず

 富塚さんは四十三歳の通販会社勤務。  以前から重い肩こりに悩まされている富塚さんはマッサージに行くことを思い立ったそうだ。  繁忙期を...

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ペットボトルはマメに捨てること

「水場に心霊現象が起こる話ってよく聞かない?」  たまに、と私は森田さんに答える。 「私も聞いたことがいくつもあるし、実際に見たこともあ...

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コールセンターその2

 木曽さんは宅配レストラスンでのコールセンターに従事する前、別会社でのコールセンターにて働いていた。  仕事内容はインターネット関連サービ...

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コールセンターにかかってきた不思議な電話

 木曽さんは宅配レストラン専門のコールセンターで長年お仕事をされている。  同年代が多いためか、三十人ほどの社内は和気藹々とした、一種のサ...

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寝坊

 綾瀬さんが新人OLだった頃だ。  前日の長電話がたたったのか、目覚ましに気づけず寝坊した。  時計を確認すると顔面から血が引いていく。...

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デンジャラスな女

 端沼さんは三十四歳。自然豊かな九州地方出身である。現在は東京にて事務員を七年されている。  はっきり申し上げて彼女は悪趣味である。  ...

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札幌の廃墟

 能登さんは成人するまで、実家がある札幌に住んでいた。私は札幌というと繁華街しかイメージできないが、案外にエリアが広いようで場所によってはか...

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