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ブックオフで大量にこち亀を買った

 下平さんがインフルエンザに罹患した時の話。  病院の帰りに暇つぶしにとブックオフで「こち亀」を大量購入したそうだ。  薬を飲み、寝転がりながら漫画を開いた。  ――そして一冊一冊、全てを確認し...

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風呂掃除

 五十嵐さんは大学生の頃、大学の近くで一人暮らしをしていた。  無論たまり場になった。  同じ学科の友人、サークルメンバー、はては友達の友達まで……。  が、元来おおざっぱな人間なのでさほど気に...

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新幹線の車窓から

 大島さんが長野への帰省も終え、東京に戻る新幹線の最中だった。  新幹線で本を読もうとしていた大島さんだったが、三人シートの隣にきたカップルが酒盛りを始めた。  本を読みだしたものの、隣の嬌声...

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バッタ饅頭

 内村さんが子供の頃、近所には宗教に熱心なオバサンがいた。  その人の家からは昼夜問わず、不思議なお経のようなものが聞こえてきた。  近所には独身寮が多かったせいで、子供は少なかったそうだ。 ...

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引きこもりのお兄さん

 峯田さんには十歳離れたお兄さんがいた。  高校生活の三年プラス大学生活の四年。計七年も顔をあわせていない。  峯田さんが高校に入学して間もなく、お兄さんは就職先での失敗を機にひきこもりになったと...

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おせっかい

 今は東京で保険会社に勤める鈴木さんは二十代の頃、五年ほど大手チェーンの本屋で働いていた。  就職活動がうまくいかなかったことあり、ずるずると大学卒業後も居座ることになったという。  当然仕事に関...

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新宿駅東口。

 新宿駅東口。  待ち合わせをしている人たちが、蟻のように群がっている。  キムさんは教えてくれた。 「いちど見てみてクダサイ。立つ人の数と靴の数、あわないから。日本の人、どして気づかないか...

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バス後部座席の窓に……

 堀越君が高校生の時の話だ。  彼の地元は新潟県だが、「新潟の最果て」と堀越君が表現するくらい田舎だったそうだ。  塾の帰りだった。  繁華街にある塾からバスで一時間半。  ほぼ終点である...

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 矢住さんの話。  深夜目が覚めると、枕がベッドから落ちそうだった。  寝ぼけながら元の位置に戻そうと手でまさぐる。  ひやっと冷たい手に、手首を掴まれた。  ボーリング玉で打ち抜かれ...

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とあるブロガー

 明美さんはブロガーだった。  スマートフォンで撮影した流行のスポット、人気の料理を連日ブログにアップしていたという。  一時期のアクセス数は一日千二百ほどあったそうだ。  休日、明美さんは...

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風呂にまつわる怖い話

 五年ほど前に働いていた職場で、後輩に大場という男がいた。  彼は不潔さを豪胆である証拠と思っていたようで、爪楊枝で歯垢をそぎ落とすおぞましい場面や、耳垢を指でほじくって匂いを嗅ぐという凄まじい場面...

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悪くない趣味

 牧崎は写真を撮ることを趣味としている。  うまく撮影した際にはブログにアップしているが牧崎曰く「評判は悪くない」そうだ。    週末、買ったばかりの自転車で遠出して鳥や花々を撮影する。愛機は中...

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ネットで検索すると……

 山田太郎さん(仮名)の名前は珍しい。  姓はある地方独特に見られるものであり、名は初見では読めない漢字の組み合わせだ。  だが、ネットで検索すると山ほどひっかかる。  誰かが山田さんの本名でブ...

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便所の怪談(社会人ver)

 便器の上には水を流す為の押しボタンがついている。  男性諸君であれば想像がつくかとは思うが、あの金具は反射する。  篠川さんはいわゆる「ブラック企業」に勤めていた。  その職場ではトイレ休...

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大学に入学したばかりの頃の話

 北澤が大学に入学したばかりの頃の話だ。  仕送りの額も少ないので、彼は住居を安普請のアパートにするしかなかったそうだ。  今ではインターネットでは悪名の高い、あの会社の賃貸住宅だ。  隣人がテ...

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職場での分煙

 成田さんの職場は新宿某所にある。  それまでは喫煙可だった職場フロアも人が増えたことにより完全分煙になったそうだ。  多々見られる光景であるが、狭いベランダが喫煙スペースとして与えられた。 「...

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帰省時の怖い話

 年末の帰省時、井上さんは実家のある富山県のある町に帰った。  そこは大規模な工場が最近全面撤退したせいで、「町」というより「村」になりつつある地元だった。  大晦日、親戚との食事会を終え、両親と...

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引っ越す前にアパートへ悪戯

 大屋は就職を機に、それまで住んでいた栃木の実家から都内に引っ越した。  しかし就職した会社は半年で潰れ、当時付き合っていた彼女には手痛い振られ方をしたそうだ。  おまけに一年で大きい病気を二度し...

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ベビーカー怖い怖い怖い

 石見さんはベビーカーが苦手だった。  特に電車だ。うっかり乗り合わせてしまおうものなら、大体が嫌な思いをするという。 「平気で足にぶつけてくるし、いくらスペースをとろうと遠慮がない。それが当然だ...

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あけてくんしゃい

 下平さんが遅めの昼飯を買いにいった時のことだ。  会社を出て十分ほどのチェーン弁当屋に向かう。  夏場のことで、夕方だというのに陽はまだ強く照らしていた。濃い影ができていた。  近道として裏通...

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コックリさんにまつわる怖い話

 徐々におばさんへと変化しつつある友人の手島にも、可憐な美少女時代があった。 『二週間にいっぺんはラブレターをもらった』そんな中学生時代の話だ。  放課後、誰もいなくなった教室で仲良しの奈美ち...

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電話

 その日の井町は疲れていたそうだ。  昼から続いた打ち合わせ、会社に戻ってからの事務処理。飯の時間もないほどの忙しさで、会社を出る頃にはすでに十時を回っていた。  駅前のガストでチキン南蛮を食べよ...

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また後できます

 私が先日まで入院していた病院で、聞いた話。  糖尿病で入院している別室の川添さんとは談話室で仲良くなった。  互いの病気の話をひとしきりすると、私が振るわけでもなく先方から話し始めた。 「兄ち...

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歌う自転車乗り

 夜道で稀に、後方から(あるいは前方から)熱唱する自転車乗りとすれ違う瞬間がある。  たぶん本人はイヤホンから流れる音にあわせて小声で歌っているつもりなのだろうが、夜だとあれは響く。  ……こなぁ...

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小さいおじさん

 赤月さんがテレビを見ている時だった。  ふっと鼻先でお線香の匂いが漂った。  振り向くと、ジュース缶ほどの大きさの中年男性が、コタツの上で胡坐をかいていた。 「しんじゃろか、な」  赤月さん...

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隣人にまつわる怖い話

「隣人はできるならちゃんと見極めた方がいい。引っ越す前に様子を伺うとか、夜にアパートの前を通ってみるとか」  私は四年前に引っ越しをした。  どうしてそんな話になったのか、いまいち思い出せないのは...

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実家からの……

 山城さんは学生の頃、月に一度送られてくる実家からの援助物資を何よりも必要としていた。  パチンコにはまっていたので常に金欠だったという。  その日もヤマト運輸から荷物が届けられた。差出人が親の名...

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風俗グラビアの撮影

 中谷さんは風俗専門のフリーカメラマンだ。  怖い体験はないですかと話を振ると、苦笑いしながら答えてくれた。 「店舗のスタッフと揉めるのが一番怖いけど……」  以前、とある店舗にグラビア撮影を中...

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タロット占い

 佐伯さんが先月の週末、女友達と飲みに行った時のことだった。  一軒目で軽くご飯を食べ、二軒目でワインを飲んだ。まだ時間が早かったこともあり、もう一軒行こうと二人は決めたという。  新宿三丁目から...

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バレンタインにまつわる怖い話

 吉田さんはモテる。  正面からでも横顔でも、並外れた美貌で、水もしたたると言っても過言ではない。  中学、高校時代はバスケ部のキャプテン、大学在籍時には雑誌の読者モデルにスカウトされる。  ...

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