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歩きスマートフォンには注意

 折戸さんが熱心にスマートフォンをいじながら歩いていたときのことだ。  ガツン。  足に衝撃が走った。  岩のように硬い感触だった。 ...

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映画の割引券を二枚送ってもらった

 母親から映画の割引券が二枚送ったと電話があった。  彼氏と見にいきなさい、ひいては早く結婚相手を紹介しなさい、そんな無言のプレッシャーだ...

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ただ不思議な話

 浜田は180センチ、85キロの巨漢である。  どちらかといえば象に似ている男である。  先日彼の結婚報告があり、数年ぶりに新宿で顔をあ...

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もう絶対に釣りなんて行かない

「もう絶対に釣りなんて行かない」  合コンで知り合った男性から誘われ、千鶴さんは少女時代ぶりの釣りに出向いた。 「最初から乗り気じゃなか...

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祖母のお墓参り

 美津子が大好きだった祖母は昨年、お亡くなりになられた。  まだ学生ということもあり、月命日の墓参りは欠かさないようにしていたという。 ...

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病院のトイレで

「アイツ駄目かな?」 「駄目っぽいだろ」  梶原さんとAさんは友人の見舞いにきていた。    梶原さんがトイレに立つとき、電灯がふっ...

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ダイエット

 江川さんは長年の肥満を解消すべくスポーツジムに通い始めた。  滑り出しは辛さしか味わえなかったが、次第に体型が引き締まっていくことに快感...

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眠剤中毒

「今じゃもうコレが手放せなくって……駄目だ駄目だってわかってるんだけど……」  平野さんは小瓶を振ってみせた。  中身は全て睡眠薬である...

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高架下のわんこ

 麻由子さんが杉並区に住んでいた頃の話。今から三、四年ほど前だ。    夏に向け体重を減らそうとしていた麻由子さんは、その日も最寄り駅よ...

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馬鹿犬

「不思議な体験、今までに一つだけありました」  大田さんは夜勤のお仕事をされている。  午前中は通常の勤め人と違い、彼にとってはまだ深夜...

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首を振る

 墓参りから帰る最中、iPodにノイズが紛れ込む。  祐子は電車で一人、気がふれたように首を振ったという。

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自作PC

 飲食店でアルバイト勤務の洲崎さんが半年間みっちり教え込んだ後輩はパソコンオタクだった。  半年間、教育係りとして面倒をみてきたが、田舎に...

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拾った4ギガUSBメモリー

「その日は四軒くらいハシゴ酒したんだよ。だからどの店で拾ったのか、覚えてないんだよなぁ……」  喫煙者の方にはわかると思うが、飲み会の場で...

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スポーツジムにて

 金森さんは年始の健康診断の結果があまりに惨憺たるものだったゆえスポーツジム通いを決意した。  三十歳を超えてから身体は谷底を墜落していく...

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誰だお前

 有賀さんの職場の後輩が亡くなった。  病気でまだ三十代前半。  休職してからたった三ヶ月だったという。 「うち私服で仕事するんだけど...

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不運

 年度末。朝から働きづめだった角野さんはくたくたに疲れてアパートのドアを開けた。 (お風呂に入ってお風呂に入って、お風呂に入ろう……) ...

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軽やかな呪い

 麦田さんは独特の顔立ちをしている。  可愛いといったわけではなく、かといって不器量というわけでもない。  年齢は教えて頂けなかったが二...

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新宿ゴールデン街のミクさん

「悪霊はあんまりこないの。だってここら飲み屋街だから。寂しがりがくるとこだから」  と仰るのは新宿ゴールデン街の某飲み屋さんに勤めるミクさ...

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お焚き上げ

 たきあげ 0 【▼焚き上げ】  神社の庭でかがり火をたくこと。お焚き上げ。  持ち込まれたものは「魂ぬき」のお祓いを行い、焼いて供養す...

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全国のタカシさんへ

 ※石野という苗字は仮名である。  真夜中。  石野タカシさんは寝入りばなに、酔っ払いの奇声を聞く。それにまぎれて細い笛のような音が...

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ずっとずっと愛してる

 その年の秋は暖かだった。  ほがらかな陽気の日が続く、まるで時間さえもゆっくり過ぎていくような秋だった。  週末になれば公園を散歩して...

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七日連続で道を尋ねられている

 後輩の女の子は七日連続で道を尋ねられているという。 「尋ねやすい顔ってあるよね」  と私が言うと彼女は不服そうな表情を浮かべた。  ...

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心霊写真 三題

 赤石さんが友人の結婚式で撮った写真には、瑕が二つある。  大学からずっと親友グループだった新婦とミキちゃん。  二人は高砂前でニッ...

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最後の電話

「最初は誰だか判らなくて……」  六年前に別れた彼からの、電話だった。  金田さんは結婚して三年になる。 「直接は言ってなかったけど、...

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私の話

 私は大学卒業後もしばらくモラトリアム期間を延長することに決めていた。  何をおいても最優先にしなければならない就職活動も、到底やる気が起...

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よいお年を

 大晦日。  北野さんは今年届いた年賀状のせいで、落ち着かない一年を過ごしていた。  結果として彼女は悲惨な目にはあわずに済んだ。 ...

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座敷わらし

 平井さんは八年勤めた制作会社を辞め、フリーランスのデザイナーとして働いている。  去年の秋から冬にかけてのことだ。 「本家のじいさまが...

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中央線にて、立川から新宿方面に乗っている時。

 太郎君が中央線にて、立川から新宿方面に乗っている時。  時刻は十九時前だった。  席はちょうど埋まっており、太郎君はドア前のバーを...

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マサさん

 マサさんは唐突に実母から三ヶ月前まで不倫をしていたと告白された。  当時、彼のお母さんは五十八歳。  相手は近所のコンビニの店長だった...

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ハーゲンダッツのナッツが入ったアイス

 北上さんは学生の頃から社会人一年生にかけて付き合っていた彼がいた。 「うちの学科で一番センスが良かったの。服装も音楽も。私は田舎者だった...

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