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ペットボトルはマメに捨てること

「水場に心霊現象が起こる話ってよく聞かない?」  たまに、と私は森田さんに答える。 「私も聞いたことがいくつもあるし、実際に見たこともある。どのアチラ側の人も、喉の渇きを訴えていた」  火災、遭...

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コールセンターその2

 木曽さんは宅配レストラスンでのコールセンターに従事する前、別会社でのコールセンターにて働いていた。  仕事内容はインターネット関連サービスのユーザサポートだった。  福利厚生は異様なほど優遇され...

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コールセンターにかかってきた不思議な電話

 木曽さんは宅配レストラン専門のコールセンターで長年お仕事をされている。  同年代が多いためか、三十人ほどの社内は和気藹々とした、一種のサークルのような和やかな雰囲気だったという。  だが仕事とは...

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寝坊

 綾瀬さんが新人OLだった頃だ。  前日の長電話がたたったのか、目覚ましに気づけず寝坊した。  時計を確認すると顔面から血が引いていく。  どう急いでも十分は遅刻する。  普段一時間かかる支度...

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デンジャラスな女

 端沼さんは三十四歳。自然豊かな九州地方出身である。現在は東京にて事務員を七年されている。  はっきり申し上げて彼女は悪趣味である。  彼女は周囲に「危ない人」だと思わせる目的の為、通勤に利用する...

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札幌の廃墟

 能登さんは成人するまで、実家がある札幌に住んでいた。私は札幌というと繁華街しかイメージできないが、案外にエリアが広いようで場所によってはかなり田舎に近い箇所もあるという。  ラーメンすすきのジンギ...

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自動改札前に佇む女

 平日の昼頃。人がまばらな新宿駅。並ぶ自動改札。  そこでうろうろとしている二十代後半の女性。上品なダークブラウンのスーツ。  改札の前に佇み、思いなおしたかのように隣の改札に移動。また佇み、移動...

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 桂川さんはその時、会社の帰りで運転をしていた。  差し迫った状況だった。 「あの……あたし、とっても便秘がひどいの」  詳細は省くが、四日ぶりの大物が腹部を圧迫し、脂汗を垂らしながら彼女は厠を...

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ポジティブに捉える

 サヤカは栃木から昨年東京にきたばかりの二十歳だ。  父親は公務員、母親は専業主婦で二つ年上の兄がいる。  高校卒業後、一年ほどコンビニでアルバイトを行い上京した。  特に仕事にこだわりもなく、...

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コスプレイヤーの撮影

 金田くんはカメラ撮影を趣味とするがここ最近、風景撮影に飽きてきたという。 「人が撮りたい」  友人はみな撮影をされたがらなかったが、折よく知り合いの知り合いで、コスプレを趣味とする女性が見つかっ...

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異食症

 細田はラーメン研究会を開催しているほどラーメンが大好きである、という。  学生時代に仲が良かったわけではない。  私が新宿で友人と飲んでいると、たまたま近くにいたので相席にしたのだ。  彼は一...

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歩きスマートフォンには注意

 折戸さんが熱心にスマートフォンをいじながら歩いていたときのことだ。  ガツン。  足に衝撃が走った。  岩のように硬い感触だった。  顔をあげた折戸さんの視界に映ったものは脇の欠けた地蔵。 ...

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映画の割引券を二枚送ってもらった

 母親から映画の割引券が二枚送ったと電話があった。  彼氏と見にいきなさい、ひいては早く結婚相手を紹介しなさい、そんな無言のプレッシャーだ。  だが割引がきく映画館は都内とはいえ微妙に遠かった。 ...

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ただ不思議な話

 浜田は180センチ、85キロの巨漢である。  どちらかといえば象に似ている男である。  先日彼の結婚報告があり、数年ぶりに新宿で顔をあわせた。  怖い話はないかともちかけると「基本的にそういう...

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もう絶対に釣りなんて行かない

「もう絶対に釣りなんて行かない」  合コンで知り合った男性から誘われ、千鶴さんは少女時代ぶりの釣りに出向いた。 「最初から乗り気じゃなかったのよ。何よ、最初のデートが釣りって。他にいくらでも面白い...

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祖母のお墓参り

 美津子が大好きだった祖母は昨年、お亡くなりになられた。  まだ学生ということもあり、月命日の墓参りは欠かさないようにしていたという。 「電車で一駅ですし。そこの駅の和菓子屋さんに寄って帰るのが毎...

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病院のトイレで

「アイツ駄目かな?」 「駄目っぽいだろ」  梶原さんとAさんは友人の見舞いにきていた。    梶原さんがトイレに立つとき、電灯がふっと消える。  舌を打ちながら用を足す。 「便所おかしくね...

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ダイエット

 江川さんは長年の肥満を解消すべくスポーツジムに通い始めた。  滑り出しは辛さしか味わえなかったが、次第に体型が引き締まっていくことに快感を覚えていったという。  三ヶ月でウェストが86cmから7...

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眠剤中毒

「今じゃもうコレが手放せなくって……駄目だ駄目だってわかってるんだけど……」  平野さんは小瓶を振ってみせた。  中身は全て睡眠薬である。 「エミネムって知ってる? アメリカの音楽の人。あの人が...

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高架下のわんこ

 麻由子さんが杉並区に住んでいた頃の話。今から三、四年ほど前だ。    夏に向け体重を減らそうとしていた麻由子さんは、その日も最寄り駅より一つ前の高円寺駅で降りた。  最寄の阿佐ヶ谷駅から歩けば...

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馬鹿犬

「不思議な体験、今までに一つだけありました」  大田さんは夜勤のお仕事をされている。  午前中は通常の勤め人と違い、彼にとってはまだ深夜だ。  安眠を妨げる存在がいた。  隣の一軒家が飼ってい...

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首を振る

 墓参りから帰る最中、iPodにノイズが紛れ込む。  祐子は電車で一人、気がふれたように首を振ったという。

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自作PC

 飲食店でアルバイト勤務の洲崎さんが半年間みっちり教え込んだ後輩はパソコンオタクだった。  半年間、教育係りとして面倒をみてきたが、田舎に戻らなくてはいけない事情ができたと後輩は辞めることとなった。...

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拾った4ギガUSBメモリー

「その日は四軒くらいハシゴ酒したんだよ。だからどの店で拾ったのか、覚えてないんだよなぁ……」  喫煙者の方にはわかると思うが、飲み会の場で他人のライターを持って帰るタイプがいる。  本人には悪気は...

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スポーツジムにて

 金森さんは年始の健康診断の結果があまりに惨憺たるものだったゆえスポーツジム通いを決意した。  三十歳を超えてから身体は谷底を墜落していくように不調の一途をたどるという。 「Don't trust...

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誰だお前

 有賀さんの職場の後輩が亡くなった。  病気でまだ三十代前半。  休職してからたった三ヶ月だったという。 「うち私服で仕事するんだけど、あいついっつも同じ格好しててなぁ……。」  奇天烈なカラ...

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不運

 年度末。朝から働きづめだった角野さんはくたくたに疲れてアパートのドアを開けた。 (お風呂に入ってお風呂に入って、お風呂に入ろう……)  疲労からくる痺れた頭で同じことを何度も考えた。  湯船に...

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軽やかな呪い

 麦田さんは独特の顔立ちをしている。  可愛いといったわけではなく、かといって不器量というわけでもない。  年齢は教えて頂けなかったが二十代にも三十代にも思える。  幼い喋り方は、若さを演じてい...

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新宿ゴールデン街のミクさん

「悪霊はあんまりこないの。だってここら飲み屋街だから。寂しがりがくるとこだから」  と仰るのは新宿ゴールデン街の某飲み屋さんに勤めるミクさん。    新宿花園神社のお膝元、ゴールデン街には通りが...

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お焚き上げ

 たきあげ 0 【▼焚き上げ】  神社の庭でかがり火をたくこと。お焚き上げ。  持ち込まれたものは「魂ぬき」のお祓いを行い、焼いて供養する。  古いお札・お守りを神社やお寺へ納めにいかれた方...

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