花嫁の夢

【ハンドルネーム】
 飴

【体験談】
 本当に、つまらない話です。
 私は物心着いた時から怪談・ホラーなどのおどろおどろしいものに取り憑かれ、愛好してきました。
 昔は図書館や本屋で怪談本を探したりテレビ欄でホラーを探したりしていましたが、今は便利で、インターネットで沢山の怖い話を読むことが出来ます。面白いもの、つまらないもの沢山ありますが、呪われた話というのも多くありますよね。

 私は、その手の話を余り信じていませんでした。
 だって、呪われた話を何千、何万という人が見て、全員が一斉に死んでしまうなんてあり得ないし、悪いことがあってもプラシーボによるものだろうと思っていました。(だからと言ってわざわざ見たり、してはいけないことをしたりはしませんが)
 ある日、たまたま読んでいたまとめサイトで洒落怖をまとめたものを見ていると、その中で「呪い注意!」と書いてある話がありました。
 内容はよくある話で、この話を聞いたら夢の中に誰某さん(その話では花嫁さんだったと記憶しています)が出てきて質問をしてくるから、きちんとテンプレの答えを言わないとそのまま連れて行かれるなんて話でした。気にも留めず、まとめを読み終わると同時に、唐突に強い眠気に惹かれ、そのまま寝てしまいました。
 寝入り端にスマホが力の抜けた手から落ちて胸に落下しましたが、痛みもなく寝入っていました。

 夢の中では、先ほど読んだ話が再現されていました。
 花嫁さんが、暗闇の中で私に質問をしていて、私は答えている。
 それを第三者の目線で見ています。テンプレの質問は三問。二問目まではするすると答えていましたが、三問目。
 三問目の答えはなんだっけ?とふと不安になりました。

 その瞬間、第三者目線から当事者目線に切り替わりました。

 花嫁さんは淡々と、戸惑う私に三問目の質問をします。思い出せない。なんだっけ? どんな答えだっけ? さっき読んだのに、そこだけ思い出せない。焦りと不安で、えっとを繰り返す私に、花嫁さんが手を伸ばしてきます。ぐっと手を掴まれた瞬間、頭に三問目の答えが浮かびました。私は即座にその答えを叫びました。しかし、花嫁さんは手を離しません。
 必死に三回くらい答えを繰り返すと、花嫁さんは悔しそうに私から手を離し、睨み付けると溶けるように闇の中に消えて行きました。

 不思議なものでほっとしたところで急に目が覚めました。心臓が早鐘のように鳴っています。助かったなんて単語が、勝手に口から出ました。
 ただの夢、そう思えばとても下らない話です。しかしあの時感じた、突然すぎる強烈な眠気、そしてあまりにもタイミングが良すぎる夢。夢の中の話の再現率も高かったし、花嫁に腕を掴まれた時、確かに私は夢とは思えぬ程リアルな恐怖を感じていました。
 それからというもの、私は今までとは違った意味で呪い系の話を避けています。

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