ベッドの枠に人の気配

【ハンドルネーム】
 むぅにい

【体験談】
 まだ私が小学校に通っていた時の話です。
 いつものように自分の部屋でひとり眠っていた私は、突然の振動に目を覚ましました。
 ベッドに両手を突いて、力を入れているためにベッドが沈みスプリングがギシギシと音をたてており沈んだマットレス側に私の頭は傾きました。

 目を開けますが、暗がりに自分の部屋にある家具や天井が見えるばかりで誰かの姿が見えるわけではありません。
 混乱しておりますと、突然ベッドの枠に人の気配を感じました。
 私は猛烈な恐怖に襲われ、目をギュッと強くつむりました。
 ですが、その気配は私の頭に向かって屈んできたのです。
 耳元で何か囁き声が聞こえ、ぬめっとした吐息を肌に感じました。
 いるハズがないのに誰かがいる事を確信し、さらにパニックに陥った時……気配が私から離れました。
 囁き声も吐息も離れました……ですがソレの気配そのものは存在しています。
 そして、そのまま去って欲しいと願う私の希望を無視して、その気配は再び私の耳元へ近づいてきた瞬間、恐怖でパニックが最高潮に達した私は

「ヤダヤダヤダヤダー!!!!」

 と大きな声を出して、頭を左右に振り手足をバタバタさせて暴れました。
 次の瞬間、気配は消えていました。
 慌ててベッドから起き上がり、部屋の電気を付けました……が当然ですが誰もいるわけもありませんでした。

 これが怖い話と言えるのかどうかは分かりませんが、私が今まで生きてきた中で体験した唯一の恐怖体験です。
 その後は何も変わった事も、怖い事もおきておりません。
 当時は祖父母も健在で、誰かが化けて出るような環境ではなかったので……。
 一体何の気配だったのだろうかと不思議でなりません。

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