蟲にまつわる怖い話一覧

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サンマリンジュース

 村山は七年前、チラシのポスティングのバイトをやっていた。  アルバイトの回転が速い職場だったので、一年働いた村山はベテランと呼ばれる存在になっていたという。 「だから遠くまで行かされんだ。会社は...

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カナ ブンブン

 今年の夏はカナブンが多いと聞く。  大成さんがある日家に帰ると、玄関ドアの隙間にびっしり、カナブンがたかっていた。  思わずその場で飛び跳ねた。 (蜂蜜でも塗られたのか?)  気色の悪い光景...

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外食苦手

 大学生の垣之内くんは外食が苦手だ。 「虫入るじゃないですか」  まぁ気持ちはわかる。私も経験あるが、ご飯の中に羽虫が入っていることが稀にある。 「のぞいたら食べれるでしょ」なんてことも言われる...

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ぶぅん、ぶぅうん

 鈴沼がかつて住んでいたアパートの裏手には雑木林があった。 「大学が東京の郊外にあったから、近場でいいやってそこにしたんです。それにすごく安かったから仕送りを他のことに使えるなって」  引越し当日...

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ハーゲンダッツのナッツが入ったアイス

 北上さんは学生の頃から社会人一年生にかけて付き合っていた彼がいた。 「うちの学科で一番センスが良かったの。服装も音楽も。私は田舎者だったから垢抜けてる彼が眩しく見えたの」  同じ学科に元カノが二...

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バッタ饅頭

 内村さんが子供の頃、近所には宗教に熱心なオバサンがいた。  その人の家からは昼夜問わず、不思議なお経のようなものが聞こえてきた。  近所には独身寮が多かったせいで、子供は少なかったそうだ。 ...

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プレゼント

「お正月のお休みに有給もプラスして……」  去年、橋本さんは年明けを北欧で過ごした。  二週間ほどの海外旅行は充実したもので、その後の会社は憂鬱で仕方がなかったという。 「空港から電車に乗って、...

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千葉の公園

 阿南さんがまだ学生だった頃の話だ。  昼間大学から自宅への帰宅途中、公園の草木のもとにしゃがんでいる中年男性を見かけた。  目を凝らすと、おじさんはしきりに一枚一枚の葉を裏返していた。  その...

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蟻地獄

 夏だった。  ヨシノさんはいつもの帰り道、白いブラウスに汗の染みがくっきりついてしまうくらいの熱帯夜だったという。  駅から自宅までが、ゴミ捨て場が短い間隔にある路地だった。  曲がり角からぬ...

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ムカデ

 古木さんは帰宅途中、煙草の自販機に硬貨を入れた。  かしゃ、と軽い音がして釣銭の返却口に落ちた。  よく見ると釣銭用のレバーがガムテープで下に固定されてあったという。 (これじゃ買えないわな)...

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標本

 金子さんはその日終電間際の満員電車に揺られる最中、背中に針で刺されたような痛みが走ったという。  降車駅である西荻窪で降りると大学生らしき女の子が「スーツの背中に虫がついてます」と教えてくれた。 ...

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