『別府』による怖い話一覧

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とりつかれ

 高木さんの姪は、生まれつき言語に障碍がある。  小学生になっても会話のキャッチボールは成立しない。医者は先天性のものだという。 「姉ちゃん、姪のことを狐憑きだっていまだに言い張ってる。終ってるよ...

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凧揚げ

 美津男くんが小学生の頃、お父さんと凧揚げで遊んだときの話。場所は都内某公園。  初めて揚げる凧に美津男くんは興奮していた。  風をつかもうと犬のように駆けまわる。  いよいよ青空に舞った凧...

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転職。

 金成さんはこの春に転職をした。迷った末での転職だった。  そして新しい職場で二つ年下の女性と顔を合わせる。元カノだった。最初気づけなかった。特徴的だった鼻は低くなり目が釣り上がっていた。顔が変わり...

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ついていない

 井出さんが以前働いていた職場では異様に「ついていない」男がいたという。  佐藤さんという中途入社の営業マンは、ことあるごとに憂き目に遭遇していた。  電車の事故や小さい怪我は日常茶飯事。  乗...

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エイプリルフールネタ

 これからする話はエイプリルフールらしく嘘である。嘘の話である。斎藤さんという男性は存在しないし、私が聞いた話ではない。ゆえに聞き手である私が通報すべき案件ではない。  斎藤さんは三年前、都内のある...

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笑い女

 赤城さんが東京に引っ越す前に経験した話。  旦那さんの仕事の関係上、赤城さんは引越しが多かった。滋賀県は北部にある町に住んでたときの話だという。  その町に引っ越して数日、片付けに終わりが見...

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年賀状にまじった手紙

 一月一日。  父親から渡された束の年賀状。  登山ショップからの年賀状もあった。  去年から北野さんは登山という趣味に始めたからだ。  ぺらぺらとめくると違和感を感じた。  一通だけ差出人...

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やけに集まる電車ネタ

 山田さんが連日の激務をこなし、身も心も襤褸切れのように最寄り駅ホームに辿りついた晩。  女が飛び込んだ。  五分後には忘れるようなありふれた容姿だったと山田さんは語る。  だが四散した女の肉体...

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ある金曜の夜、混雑する電車で神林さんが体験したこと

 残業を終え都営新宿線の電車に乗り込む。  空いていたドア横スペースに陣取った。  遅れてやってきたオッサンが、乗り込むと同時に電車とホームの隙間を何度も見返す。  じいっと。じいっと。じいっと...

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電車での迷惑行為

 終電間際、竹下さんは新宿駅ホームで電車を待っていた。  くたくたに疲れていた。  いつものように雑巾のように扱われ、昨日と同じように惨めな思いを味わった。  重い身体で山の手線に乗り込もうとす...

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トイレ

 営業の外回り中、便意を感じた三浦さんは矢も盾もたまらず目に付いたホテルに飛び込んだ。  フロントにいるスタッフに断りを入れる余裕もなかった。トイレは酷い臭いがしたが構わず個室に入った。  用...

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習字の先生

 千葉にお住まいの青柳さんは親の勧めもあり、二人の子供を習字教室に通わせている。  母親の知人が経営している習字教室はそのエリアでは大きく、しかも格安だった。  早速その週から通わせたそうだ。 ...

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北関東のビジネスホテル

 弘一君が出張先のビジネスホテルに泊まったときのことである。  取引先の人間に連れまわされ、したたかに酔っ払った。部屋に戻るやいなやスーツは脱ぎ捨て、布団に潜り込んだ。翌日も早かった。  目をつぶ...

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警察官 二題

「警察の人と話をすると良いですよ、あの人たちいっぱいオカルトな話持ってますよ」  あるサイトの管理人さんが教えてくれた。  彼が警察官の知人から聞いた話。 「秩父のトンネルです。名前、なんだ...

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紅い花

 紗恵さんは五年前に交際相手を病気で失っている。  長い時間を経て、紗恵さんはようやく好きな人が出来た。  彼との初めてのデートの帰り道、紗恵さんは空に浮かぶ奇妙なものを見た。    紅い花...

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ひばりヶ丘の酒処

 知人より「近所の心霊現象が起きる飲み屋に行かない?」そう誘われ、ひばりヶ丘に足を運んだ。  駅北口より徒歩八分。上品な店構えに、ここに怪異が起きているとはピンとこなかった。  店をオープンしてか...

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名刺二枚

 四年ほど前、若本さんは実話怪談コンテストに入選された。  授賞式での写真を見せて頂いたが、ホテルのセレモニーホールであろう会場は人で溢れていた。  編集者と挨拶回りをしていると共同通信社の記者よ...

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夏休みの夜更かし

 前田君が高校生の頃。  夏休みが始まったばかりの夜、ちょうど今晩のような熱帯夜、彼は実家の部屋でクーラーをがんがんに効かせて毛布にくるまっていた。  両親もとうに床につき、起きているのは前田君の...

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水平線に

 佐木さんは三十代後半の大手金融営業マン。同年代の平均額をゆうに超える年収ゆえ一ヶ月に一度は沖縄を訪れる、と仰る。 「ダイビングが好きでね。沖縄の知り合いも増えてきて」  その日はマリンレジャーを...

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奇奇怪怪

 中田さんはその時暇つぶしにグルメ情報誌を読むともなく眺めていた。  ぺらぺらとめくる。  情報が脳に届くまで、理解できるまで三十秒ほどかかった。  ありえないページ。  64ページ。  腹...

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3メーター!!!!

 友人が知り合いから聞いた話である。 「僕だけが見たことないんです」  これは私の友人である佳子さんが、同僚である木村くんに「今までお化けとか見たことある?」と尋ねた際、返ったきた言葉である。...

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Bluetooth対応スピーカー

 同僚から、陣野さんは引越し祝いにBluetooth対応スピーカーを貰った。  電波を使うことによりキッチンやバスルームなど離れた場所でも、スマートフォンで再生する音楽が流れるとのことだった。ワイヤ...

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他人のケータイ怖い

 加奈子ちゃんは人間観察が趣味だったという。  現在から遡ること五年前の女子高生時代。  彼女は電車通学の最中、もっぱら隣り合った人の携帯を盗み見ることで暇をつぶしていたという。 「人のメール...

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団子状

 外科医であるNさんが勤める病院では、時折、天井まで届きそうなサイズの黒い球体が、ボーリングの球よろしく廊下を走っているという。  無論視える人にしか視えないものだ。  そしてぐるぐると行ったりき...

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餌付け?

 朝倉さんは以前は「視えた」が、結婚を経てからその能力が薄れてたという。  ピーク時は霊の姿をはっきり視認できたが、今ではガラス戸の向こうに立つ誰かのような、存在をぼんやりとした感じられないそうだ。...

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小学校の不思議

 舛添君が通っていた小学校には、大人が誰も説明してくれない不思議があった。  中庭の隅に、ぽつんと生徒机が置かれてある。  雨風に晒され続けているハズなのに、机が汚れているところを舛添君は見たこと...

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歌舞伎町桜通り

 横山は、新宿は歌舞伎町の桜通りにて、ビル屋上の欄干に座る鬼を見たことがあるという。  真っ赤な顔にツノの生えた鬼がこちらを指さして笑っているのが見えたそうだ。

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春の陽気

 先週の土曜。ほがらかな陽が差す牧歌的な電車内だった。  苅谷さんがまどろんでいると、隣から男の話声が聞こえてきた。 「俺さぁ、本当にさぁ、次の震災あったらなぁ、ボランティア行くよ」  夢を語る...

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Aさん

 浅谷さんが前述のAさん含めた数人、昔からの友人同士で集まっている時だった。  一人が「自宅の様子がどうも変だ」と言い出した。  結婚して引越しをしたばかりの明美さんが、暮らし始めた部屋に違和感が...

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今も隙間にいる

 Aさんは所謂「視える人」だという。  私はお名前も風貌もわからない。聞いた話から推測すると性別は女性で、年齢は四十代だと思われる。お住まいは青梅市近辺だろう。  つまるところ「知り合いの知り合い...

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