『別府』による怖い話一覧

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なう。

 真鍋君はツイッターに一時期はまっていた。  語尾に『なう』をつけることが流行っていた時期だからだいぶ前のことだそうだ。    ある日、リアルでは会ったことのない友人が呟いていた。 『目があっ...

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日本酒コレクター

 吉見さんははまだ三十歳にもなっていないが日本酒には目がない。  新潟の銘酒を飲んだときの感動からのめり込んだという。  洋酒コレクターのように、お金を貯めてはちまちま銘酒を蒐集していたという。 ...

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犬の散歩

 安達さんは仕事の帰り、自宅へと歩いていると大嫌いなものに出くわした。  電信柱の脇にじっと座る、けむくじゃらの犬。  そしてそれをぼんやり眺めるオバサンだ。 「嫌いなんですよ、犬。飼い主は可愛...

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神社の排水溝

 広田さんは三十三歳の営業マン。  学生時代はバリバリの体育会系だった。  お話を伺っていると、昨今のなよなよした若者を苦々しく思われているようだ。  そんな広田さんが三つ下の妹が妊娠したので神...

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蟻地獄

 夏だった。  ヨシノさんはいつもの帰り道、白いブラウスに汗の染みがくっきりついてしまうくらいの熱帯夜だったという。  駅から自宅までが、ゴミ捨て場が短い間隔にある路地だった。  曲がり角からぬ...

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ムカデ

 古木さんは帰宅途中、煙草の自販機に硬貨を入れた。  かしゃ、と軽い音がして釣銭の返却口に落ちた。  よく見ると釣銭用のレバーがガムテープで下に固定されてあったという。 (これじゃ買えないわな)...

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NAOKI☆

 ある年の十二月、武藤さんがアパートのポストを開けると見たことのない差出人の手紙が入っていた。  可愛らしい封筒に差出人『NAOKI☆』とあるが、名前に覚えがない。しかし宛名にはアパートの住所と武藤...

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カラオケ嫌い

 佐野さんは大のカラオケ嫌いだ。  飲み会の流れで「カラオケ」という単語が出るだけでコッソリ姿を消すという。 「高校の時までは行ったんですよ。わーわー皆で歌うのが楽しかった。ブルーハーツとスマップ...

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標本

 金子さんはその日終電間際の満員電車に揺られる最中、背中に針で刺されたような痛みが走ったという。  降車駅である西荻窪で降りると大学生らしき女の子が「スーツの背中に虫がついてます」と教えてくれた。 ...

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自室でインターネット

 西山さんが自室でインターネットをしている時だった。  ガチャ、ガチャ……、ガチャガチャがちゃがちゃがちゃがちゃ。  どこかの部屋のドアノブを回す音が、壁の薄いアパートに響いた。  その音は西山...

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ひとをばかにしてはいけません

 山郷さんはレンタルビデオ店で働くフリーター。  その晩も日付が変わるまで働いた後だった。仕事中に取り置きしておいた新作ビデオが楽しみだった。  コンビニで軽い夕食を買い、家までの八分ほどの夜道を...

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知っておいた方がいい知識

 三島さんの同僚はラブホテルに行く度に、シャンプーに小便を混ぜるという。 「掃除のおばちゃんだって、シャンプーの中身までは見ないっしょ」  同僚は淋病にかかった時もその最悪の趣味を続けていたという...

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直角お爺さん

 宇賀神さんは夜遅くまで働くグラフィックデザイナーだ。  地元の駅に降りるのが十二時を回ることも珍しくない。 アパート近くの陸橋に宇賀神さんがこっそりあだ名をつけたホームレスがいる。 「首がほん...

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ハッピーニューイヤー!

 元旦。  北野さんのもとに届いた年賀状の中に高校の同級生からの一枚があった。  名前は覚えているが、顔も思い出せない地味な男子だったという。  何より卒業したのはもうずいぶん昔、十年以上も前だ...

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悪戯好き

 南野雄大(仮名)は昭和六十年生まれ。性格は自他ともに認めるお調子者。野球は特に見ないが、自分に似ているという理由から千葉ロッテの里崎は応援している。  あれは確か木曜日だった、と南野は言う。 「...

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夜のジョギング

 鎌池は家電量販店の店員。仕事が終わった後のジョギングが趣味だという。  三十路から始まる腹部のたるみは見られない。  販売員らしくハキハキとジョギングと、それにまつわる変わった趣味を聞かせてくれ...

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メリィークリスマス!

 荒川さんは幼少期、他の子と同じ様にサンタクロースを信じていた。  ただそれも小学校にあがると、いささか懐疑的になっていった。 「両親がね、厳しかったから」  両親とも県の役所に勤めるガチガチの...

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異物混入

 池山さんは一人暮らし歴二十年の営業マン。今年で四十三になるが、まだ結婚は考えてない。 「なんか面倒くさくて、ははっ」  だから毎度食事はもっぱら外食だという。ファーストフードに入る年齢でもないの...

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怖い女

 正確には人から聞いた話ではない。  見かけた話と聞いた話だ。  ある日電車に乗った。そこそこに混雑した車内だった。  ありがちではあるが出入り口の脇のスポットには、不法侵入を守るように陣取る男...

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昔の恋人

 藤田は社会人になってから八年目の三十歳。仕事は中古車両販売。未婚で両親に限らず親戚一同から結婚を急かされるのがここのところの悩み。  ワイシャツの袖からはよく日に焼けた腕があらわになっている。 ...

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鰻弁当

 二年前。夏。  釜田とはポスティングのバイトで一緒になった。  素寒貧だった私と釜田は、東新宿の事務所近くの、異常な安さを誇るスーパーで弁当を買っていた。  その日も、私は六十円のオニギリを二...

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隣人の騒音

 夏だった。芝田は窓を全開にして高校野球を見ていたという。  応援のトランペットに混じった歌声は徐々に大きくなっていった。  芝田は角部屋で住んでいたので、隣か、その隣の住人に違いなかった。  ...

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今までも一度も考えたことないんだけど

西山明子は去年飛び降り自殺を図ったという。 「もう面倒くさくて……」 当時西山は結婚をしていたが、それ以外に恋愛中の男が一人、セフレが一人いたという。 「誰にもバレてなかったんだけど、気持ちがグ...

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ステンレスハンガー

怖い話を読むなら『人から聞いた怖い話-実話恐怖話コレクション-』。一人暮らしで起きた怖い話。

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人から聞いた呪いの話

※公開停止中※

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偶然

「その子は国分寺から乗ってきました」  村田は営業先の立川から新宿に戻るため、中央線に乗っていた。 「最近よく見かけますよね、旅行に持っていくキャリーケースひきながら電車乗る子って。あぁ嫌だなぁっ...

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ノコリアト……

 一人暮らしの宮越さんは看護婦になってから三年目。板橋在住だった。過去形である。  不定期な勤務時間だったがやりがいはあったという。  夜勤明けの昼間、部屋に帰るとポストにメモが入ってあっ...

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