怖い話一覧

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塩津さんのお姉さん

 塩津さんのお姉さんと飲む機会があった。だが飲むといっても、立ち飲み屋ほんの一杯。時間にすれば十分も満たなかったと思う。 「不成仏霊ってさぁ、霊的に質の悪い死に方の典型じゃない? 遣り残したことがあ...

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トリビュート。

 塩津さんという女性が、体験した話である。  だいぶ前の話だという。  彼女のお姉さんは少々変わっている。酒乱、博学、ハードな肉体労働に従事。そして世界をはすに見ている。    塩津さんは...

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節分にまつわる怖い話

「うちの地元だと、節分は町内で行うイベントでした」  桧垣さんは二月三日、節分になると子供時代のあの日のことを思い出すという。  彼の地元では節分は各家庭で行うものではなかったようだ。  公民館...

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不気味な建物

 美佳さんは大学生のころ、廃墟と呼んでも差し支えないマンションに入ったことがあるという。  いや踏み込むまで廃墟そのものだと思っていた。  突然の休講で暇になった午後のことだ。。  本厚木駅...

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多摩エリアの病院にて

 四谷さんが病院にて夜勤中。  手術室の前を通ると、スイッチで開く筈のドアが自動で開閉した。 <ウィーン、ウィーン、ウィーン……>  足をとめ、闇の中を覗きこんだ。  誰もいない。  当たり...

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かこのはなし

 早川さんは大学生の頃、友人A子さんの彼氏にお金を貰い、A子さんの大学生活を逐一報告していたという。 「いつもアイツのことが心配なんだ」という説明と、一日の情報につき五千円という報酬に早川さんは引き...

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北野さん

 北野さんは、不審な出来事はいくつかあったものの、幸いなことに去年も一昨年も大きな怪我なく過ごすことができた。  大晦日。  家族との宴で酔った北野さんは年越しの瞬間を待たずして床に入った。 ...

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高島平団地

『――高島平【たかしまだいら】 1970年代、都内にはまだまだ高層建造物が珍しかったことと、その公共性から侵入が至って容易であることから、投身自殺に訪れる人が多く、特に1977年4月に父子3人が投身...

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西東京のひばりヶ丘

 三郎さんが二十年ほど前に安アパート暮らしをしていた頃の話。 「実家は近くにあったんだけどなぁ、俺兄弟多いからとにかく一人暮らしに憧れてなぁ」  真夏の冷房もない熱帯夜、滝のような汗をかきながら目...

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三木さんのご母堂

 三木さんの母君はとある日蓮宗の団体(かの著名なカルト教団ではない)に属していたせいか、霊的な物に詳しい。  少し照れながら母親を語る三木さんから、どこかきな臭い霊能力者というわけではなく、真摯に先...

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マイナースポット 二題

 杉並区は荻窪の話である。  牧田さんが十年ほど前に知人から聞いた話だ。 「近所なんだけど、どうにもね、家の人が不幸になるみたいなのよ、その角地って」  場所は環八と青梅街道のちょうど真ん中であ...

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花魁渕(その3)

 飛田さんが学生時代、地元の友人たちと花魁渕に行ったときの話だ。  誰も心霊の類は信じていないが、暇つぶしがてらの肝試し。  ただ誰も目的地の正確な場所を把握していなかったため、道中は「やばいグダ...

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花魁淵(その2)

 花魁淵は山梨県甲州市にある、名は惨殺された五十五人の遊女に由来する著名な心霊スポットである。  遊女たちは金山の秘密保持のために殺害されたのだが、その舞台は「お上の者」に呼び出された、緊迫感のある...

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花魁淵(その1)

 山梨へのツーリングからの帰り道だった。  都内を早朝に出発する予定だったものの友人の都合で遅れてしまったが、なぁに急ぐ旅でもない、と須崎さんはのんびりとツーリングを堪能していた。  翌日は休みで...

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さがしもの

 アパートに帰ってきた荒巻さんは、顔から血の気が引いていくことを感じていた。  ない。  何度鞄を漁っても、ない。  鞄に入れたハズのUSBメモリーがなかった。 (おかしいおかしい。いや絶対あ...

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山とパンクス

 徳永さんはこの夏、お盆休みを利用して以前から計画していた登山に赴いたそうだ。  登山は高尾山くらいしか経験がなかったが学生時代はハードな部活だった。  中年にさしかかる頃合だが体力には自信がある...

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あれだめだ

 二年前の話。  東方さんが昼過ぎに阿佐ヶ谷駅へ歩いている時。  ふと見上げた高架上に男がいた。 (このクソ暑いのにパーカー?)  東方さんは半そで短パンでも滝汗をかいている。 (つーか...

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金曜の夜の電車

 丸山さんが金曜の夜、混雑した電車に揺られているときだった。新宿発高尾行きだ。  疲労しきっていた丸山さんはドアにもたれかかっていた。  翌日も仕事だった。帰宅したら早めに寝なくてはならない。 ...

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赤い旗

 大井さんは中学生の頃電車通学だった。  学校から駅までの帰り道、学校に決められた道順はあるのだが、彼女は一緒に帰る友人がいない時などは気分次第で道を決めていた。  その日は住宅街を通り抜けていた...

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宝くじ

 聡子さんは出版社に勤めておられるが、ご自身が言うには「ごく普通のOL」だという。 「普通の幸せが欲しい。どうしてこんな仕事選んだのかしら。適当な会社の事務に入って、婚活に精をだすべきだったのに」 ...

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墓参り

 舟阪さんは墓参りに行く際、故人の趣味であったフィギュアをお供えしようとカバンに入れた。  長距離の電車ゆえ暇つぶしにと怪談本も入れた。  移動中ずっと、カバンの内側から暴れるような感触があったと...

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プロ意識

「よくインターネットの怪談で見かける御祓い師? 寺の住職とか? すげー呪いの解除法に詳しいやつっているじゃん。あんなの嘘だよな。すげー禍々しい霊とかおっかねぇ祟りがあると『これは私にも御祓いできない!...

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花火大会

「どぉおー……んって綺麗に、あがっていったんです」  東島君は高校生の頃、花火大会に友人グループ全員で観にいった。  その中には彼がほのかに好意を寄せる女の子がいたという。  花火があがるたび、...

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F県のトンネルで体験した話

 現在三十一歳である、某メーカー経理に勤める綾さんからお聞きした話。  当時付き合っていた二歳年上の彼と、地元で有名な心霊スポットに行こうという話になったんです。  彼は同じサークルの先輩...

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出張先の辺鄙な町で

 飲み仲間である寺本から聞いた話。  彼が出張で訪れた土地は、よくあることではあるそうだが、ど田舎だった。駅周辺には何もない。東京では駅前に交番のごとくある富士そばも松屋もなかった。  定食屋...

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クラッシャー上司

 柿沼さんが以前勤めていた工場での上司は人格破綻者だった。  怒鳴り、長々と嫌味を言い、育ちを否定する。  教えてもいない仕事を命令し、できないと大勢の前で罵った。  褒めることは一切しない。休...

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職安通りのビルから渋谷のネイルサロン

 アンナは昼は渋谷のネイルサロン、夜は新宿歌舞伎町のキャバクラで働いている。  どうしてそんなに働くの? と私が尋ねると、 「そんなにエネルギー使ってないからかなぁ、あたしはだけど。キャバなんて座...

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ソロキャンプ

「いいもんだよ、星空眺めながらウィスキーなんてやってると、最高だ」  雄平さんは去年までソロキャンプにはまっていた。 「また行きたいんだけどね、今はほら、嫁がこれだから」  おなかをぽっこりとさ...

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The Sinister Stranger

 杉浦さんは中小企業で事務をされている。  営業マンたちが出払うと職場に一人きりになることも稀ではなかった。  予定もない来客が訪れたのは月末の昼間だった。 「なんだか会社のフロアの受付から、声...

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安マッサージ屋

「肩こりが尋常じゃなかったから、珍しく行ったのよマッサージ屋さんに」  荒木さんは一人でマッサージ屋に行ったことがなかった。  どうせサービスなんてさほど違いはないだろうとインターネットで近場のマ...

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