怖い話一覧

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ヤバい

 連休を利用して恵子さんは実家に帰った。  届いていた暑中見舞いの裏にはお手製クロスワードパズル。  相手名は見たことも聞いたこともない男性の名前だった。 <二人が初めて見つめあった日は> <...

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性の目覚め

 中学生時代、福澤さんは猿のように盛っていた。 「もうほんとにね……辞書に載ってる女性器名だけで、一人楽しんでたよ」  阿呆であることは間違いがないのだが心から笑える男性はそう多くないはずだ。私だ...

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出会い厨

 辻さんは以前、交際相手から失踪されたことがある。 「まぁ俺、いわゆる色きちがいだから。とりあえずヤレそうな女いたらヤルみたいな。出会い系、クラブ、合コン、キャバクラ。何でも」 「顔なんて特にこだ...

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早寝のススメ

 パソコンの後ろ。白い壁。時折、影が横切る。  モニターの時刻はAM2:00を指す。  振り返れない。  背後から『ブン、ブン』、手のひらで宙を扇ぐような音がする。

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おいかけっこ

 健太は高校時代は野球小僧だった。  かつては陽に焼けた身体が鋼板のように引き締まっていた。  しかし月日の流れは彼の肉体にたっぷりと脂肪を蓄えていく。週末の飲み会。連日の油もの。徒歩移動は少ない...

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バケモノの子

「化け物化け物化け物化け物」  身なりの汚れたお婆さんが空を指さしていた。  隣の中国人も口を半開きに見ていた。  通りがかった君谷さんもつい空を見た。  そびえたつ高級マンションに、大きな大...

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鎮座していた

  祥太さんは昨年の盆、帰省中の弟から「俺は霊見たことあるんだ」と告白されたという。  場所は二人が酒を呑んでいるリビング。時期は十年前。  弟がテレビを見ていたときだ。  なんとなくテレビから...

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インターチェンジ

 東海地方にある山岸さんの実家はインターチェンジの近く。  初めてその話を聞いたのは中学生の頃。  いつから言われ始めたかは不明。どのくらいの範囲で広まっているかも不明。  だが少なくとも近所で...

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凧揚げ

 美津男くんが小学生の頃、お父さんと凧揚げで遊んだときの話。場所は都内某公園。  初めて揚げる凧に美津男くんは興奮していた。  風をつかもうと犬のように駆けまわる。  いよいよ青空に舞った凧...

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エイプリルフールネタ

 これからする話はエイプリルフールらしく嘘である。嘘の話である。斎藤さんという男性は存在しないし、私が聞いた話ではない。ゆえに聞き手である私が通報すべき案件ではない。  斎藤さんは三年前、都内のある...

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年賀状にまじった手紙

 一月一日。  父親から渡された束の年賀状。  登山ショップからの年賀状もあった。  去年から北野さんは登山という趣味に始めたからだ。  ぺらぺらとめくると違和感を感じた。  一通だけ差出人...

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ある金曜の夜、混雑する電車で神林さんが体験したこと

 残業を終え都営新宿線の電車に乗り込む。  空いていたドア横スペースに陣取った。  遅れてやってきたオッサンが、乗り込むと同時に電車とホームの隙間を何度も見返す。  じいっと。じいっと。じいっと...

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電車での迷惑行為

 終電間際、竹下さんは新宿駅ホームで電車を待っていた。  くたくたに疲れていた。  いつものように雑巾のように扱われ、昨日と同じように惨めな思いを味わった。  重い身体で山の手線に乗り込もうとす...

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習字の先生

 千葉にお住まいの青柳さんは親の勧めもあり、二人の子供を習字教室に通わせている。  母親の知人が経営している習字教室はそのエリアでは大きく、しかも格安だった。  早速その週から通わせたそうだ。 ...

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北関東のビジネスホテル

 弘一君が出張先のビジネスホテルに泊まったときのことである。  取引先の人間に連れまわされ、したたかに酔っ払った。部屋に戻るやいなやスーツは脱ぎ捨て、布団に潜り込んだ。翌日も早かった。  目をつぶ...

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警察官 二題

「警察の人と話をすると良いですよ、あの人たちいっぱいオカルトな話持ってますよ」  あるサイトの管理人さんが教えてくれた。  彼が警察官の知人から聞いた話。 「秩父のトンネルです。名前、なんだ...

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ひばりヶ丘の酒処

 知人より「近所の心霊現象が起きる飲み屋に行かない?」そう誘われ、ひばりヶ丘に足を運んだ。  駅北口より徒歩八分。上品な店構えに、ここに怪異が起きているとはピンとこなかった。  店をオープンしてか...

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名刺二枚

 四年ほど前、若本さんは実話怪談コンテストに入選された。  授賞式での写真を見せて頂いたが、ホテルのセレモニーホールであろう会場は人で溢れていた。  編集者と挨拶回りをしていると共同通信社の記者よ...

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夏休みの夜更かし

 前田君が高校生の頃。  夏休みが始まったばかりの夜、ちょうど今晩のような熱帯夜、彼は実家の部屋でクーラーをがんがんに効かせて毛布にくるまっていた。  両親もとうに床につき、起きているのは前田君の...

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水平線に

 佐木さんは三十代後半の大手金融営業マン。同年代の平均額をゆうに超える年収ゆえ一ヶ月に一度は沖縄を訪れる、と仰る。 「ダイビングが好きでね。沖縄の知り合いも増えてきて」  その日はマリンレジャーを...

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3メーター!!!!

 友人が知り合いから聞いた話である。 「僕だけが見たことないんです」  これは私の友人である佳子さんが、同僚である木村くんに「今までお化けとか見たことある?」と尋ねた際、返ったきた言葉である。...

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Bluetooth対応スピーカー

 同僚から、陣野さんは引越し祝いにBluetooth対応スピーカーを貰った。  電波を使うことによりキッチンやバスルームなど離れた場所でも、スマートフォンで再生する音楽が流れるとのことだった。ワイヤ...

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他人のケータイ怖い

 加奈子ちゃんは人間観察が趣味だったという。  現在から遡ること五年前の女子高生時代。  彼女は電車通学の最中、もっぱら隣り合った人の携帯を盗み見ることで暇をつぶしていたという。 「人のメール...

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団子状

 外科医であるNさんが勤める病院では、時折、天井まで届きそうなサイズの黒い球体が、ボーリングの球よろしく廊下を走っているという。  無論視える人にしか視えないものだ。  そしてぐるぐると行ったりき...

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Aさん

 浅谷さんが前述のAさん含めた数人、昔からの友人同士で集まっている時だった。  一人が「自宅の様子がどうも変だ」と言い出した。  結婚して引越しをしたばかりの明美さんが、暮らし始めた部屋に違和感が...

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今も隙間にいる

 Aさんは所謂「視える人」だという。  私はお名前も風貌もわからない。聞いた話から推測すると性別は女性で、年齢は四十代だと思われる。お住まいは青梅市近辺だろう。  つまるところ「知り合いの知り合い...

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蟹漁

 石川県出身の人間から聞いた話。  能登半島の西の一部、蟹漁をする人間には「必要以上に取りすぎるな」という不文律がある。 「蟹がとられすぎると、今度は人がとられる」  等価交換なのだという。 ...

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おばあちゃんち

 紀子さんには「のんちゃん、のんちゃん」と可愛がってくれた祖母がいた。  だが昨年、軽い夏風邪をひいたと笑っていたお婆様はそのまま体調を崩し、瞬く間に帰らぬ人となった  亡くなる直前までお婆様はし...

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狐憑き

 原文ママにて掲載。メールで頂いた話、送付主は20代前半の男性。金田さんと名乗られた。  2007年2月13日がママの命日。  高校受験の結果が帰ってきた日「もう終わりおわり」つってベラン...

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誰か教えてください

 中華料理屋さんの店主より伺った、今でも謎だというお話。  大樹さんが友人と、青梅街道を延々とドライブしていた時だ。きっと暇だったのだろう。気づけば山梨にまで進んでいた。  当ブログでも何度か...

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