怖い話一覧

ナベやん。その3

 私の友人でナベやんという男がいる。  彼は自分では認めないが、はたから見ていると、どうにも心霊の類に好かれる性質であり怖い実体験の話題は事欠かない。  ナベやんが自室で深夜ドラマを見ている時...

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ナベやん。その2。

 私の友人でナベやんという男がいる。  彼は自分では認めないが、はたから見ていると、どうにも心霊の類に好かれる性質のようだ。  怖い実体験の話題は事欠かない。  彼が大学生の頃だ。  一人...

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ナベやん。その1

 私の友人でナベやんという男がいる。  彼は自分では認めないが、はたから見ていると、どうにも心霊の類に好かれる性質のようだ。  怖い実体験の話題は事欠かない。  以前、彼が根津の方に住んでいた頃...

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田舎の因習

「けっこう古い話だけど、婆ちゃんの地元の話」  K県の山奥にあった村。伏せて欲しいと要望があったので村の名前は裾野村としておく。  ――婆ちゃんが子供の頃に経験した話なんだけどね。 ...

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まだ引っかかってる

 神奈川県は相模原市。  以前はダイエーグループのスーパーがあった場所に、現在十階建てのマンションが建っている。  そのマンションの五階。  道路に面した柵に、縊死したであろう霊が『引っかか...

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養護学校跡地

 地名は伏す。  90年代後半の甲信越エリアにて起きていた現象。  とある県のとある街、養護学校の跡地があった。  長い塀を深夜歩くときには、こんな声が聞こえる。  声質は成人男性がふざけ...

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ばかが

 歌代さんは女子大を卒業したばかりだ。就職活動がうまくいかず、今は公務員の勉強をしている。彼氏は二年前別れてからできない。浮いた話は出るのだが、肝心なところでうまくいかない。  歌代さんは子供の...

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てっきり一流企業の旦那さんがいて、お洒落な一軒家だと……

 熊岡さんは新興住宅街に夫と共に引っ越した時の話だ。  近隣に友達もおらず暇を持て余していた熊岡さんは連日喫茶店に入り浸り、読書に耽っていた。  生活も落ち着いてくると次第に喫茶店の常連とも顔見知...

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喫茶店で聞いた話

 西荻窪の喫茶店。  私の後ろにはスーパーの買い物袋を座席に置く、二人の主婦。  盗み聞きするわけではなく、聞こえてきた。 「わかってもらえないのよね、あんなにご利益あるっていうのに」 「うち...

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頭がお花畑

 それは『何気なさを装った』とこちらにも伝わってしまうような、不自然なまでのさりげなさだった。 「前のカレと別れることになった出来事って言ったっけ」  三年前、智子さんにはテンプレートのような...

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オーラ

 有村さんは人間のオーラが視える。  美しいオーラは千人に一人程度で、ほとんどが煙草の煙を思わせる濁ったホワイトだという。  そして有村さんは新宿駅を二度と利用したくないため、地元群馬から出ない。...

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別に何もしてないんですけど

 後輩の彼女から半年前ほどに聞いた話。  彼女は一ヶ月前より繰り返し同じ夢を見ているそうだ。  夢の舞台は彼女のアパートの入り口。  そこに木箱を抱えた老婆らしき者が立っているという。  ...

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電車内の液晶モニタ

 片山は三十一歳。昭和61年生まれ。  先月まで地元の群馬で仕事をしていた。 「満員電車はいまだ慣れないけど、こっちは電車の中にテレビがあるんだな」  そう言われてはたと気づいた、  確かにい...

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黒い霧

 一ヶ月ほど前から大和さんは視界の隅に黒い霧を認めている。  それはただ漂い、煙のように消えていく。  大和さんが日雇いすら首になり、大好きなパチンコの代わりにゲームセンターのメダルコーナーで...

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独り言

 山田さんの母親は、三十歳の時に『何かに』憑かれたという。  以来、母親は東北に実家の倉に幽閉されている。山田さんは幼少期から会っていない。  そんなことを『山田』と名乗る男は、上野の風俗店の...

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駅のトイレにて

 薮田さんはシステム会社の営業。四十一歳。離婚したが後妻の息子がいる。  飲み会の解散後、信濃町駅の便所での出来事。  小便をしている最中、背後、個室の壁に寄りかかり体育座りした男が床をゴッ、...

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アヒルのきゅうきゅう鳴るオモチャ

 近藤さんが深夜、シャワーを浴びている時だった。  高い音が耳をつく。  ――キュウキュウキュウキュウ。  なんだ?   近藤さんは慌ててシャンプーを洗い流し、見回す。  辺りには何も異変が...

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Paul Smithの定価3万するシャツだけど

 蒸し風呂のような暑い日。  ベランダに干したシャツが揺れている。  読書から顔を上げた大輔さんが窓を見つめていると、シャツの袖がふらふらと揺れている。 (ハンガーごと風で吹き飛ばされないといい...

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ほそながい

 向山さんが帰路についているとき、自宅まであと五分というところの路上で――鶴のような首筋をした女が立っていた。 (こんなところで人待ち?)  ちらりと視線を投げかけ、途端に引っ込めた。  ヘチマ...

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新社会人に向けて

 終電間際、かかってきた電話対応をしている田辺さんの鼓膜に電話越しではない、草笛に似た細高い音が届いた。 <……誰だろう?>  何者かがふざけて口笛を吹いているのだと思った。  だが電話を終えて...

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八王子在住

 大学に入学したばかりの頃、吉木さんは友人同士でドライブに出かけたという。  ドライブをスタートして一時間ほどで道に迷った。  吉木さんは生まれも育ちも八王子。選んだ大学も八王子にある創価大学であ...

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携帯オンチ

 五十歳間近である山福さんはいまだガラケーを愛用している。 「私、アナログ脳だから。このままスマフォなんて一生使わないつもり」  ただそれでも日常のこまごましたことに、携帯電話は使用している。...

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たぶん最後が一番の嘘

 これからする話はエイプリルフールらしく嘘である。嘘の話である。増永さんという男性は存在しないし、私が聞いた話ではない。ゆえに聞き手である私が通報すべき案件ではない。  2013年5月のことであ...

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二つ並んだ布団

 数年前の話。  嘉人さんが仲間同士で沖縄旅行をしたときの話だ。  就寝にはまだ早い時間、ハメを外し足りない悪友たちは昼間の疲れもそこそこに、夜の街に繰り出そうと声をかけてきた。  沖縄のあるエ...

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初詣

 初詣に行ってきた北野さんが、帰宅時に驚いた話。 「友達の男連中と行ったから、もう境内でお酒飲み始めちゃったのね」  すると誰かが倒したコップ酒が、北野さんが買ったばかりのお守りを酒浸しにしてしま...

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女はすぐに「許さない」「許して」と言う

 詩乃さんが語った話。 「旦那が心霊スポット行って帰ってきたの。もう十年くらい前だから……アイツもまだ三十手前だった頃。馬鹿だからそこで立小便か何かしたんだって。で、帰ってきて酒飲んで寝たの。あたし...

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ゆくえふめい

 ノボルさんの実家は鳥取の『超』がつく田舎である。  隣家は数十メートルで、裏手には山へと続く林が広がっている。    ある日の遅くなった夕餉のとき、音がする。話し声が家の外からする。  誰か...

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子供のころ 三題

 「備某録」管理人:円満ゑび寿氏より聞いた話。    清水さんが幼少時、飼っていたハムスターが妊娠した。  父親から「何匹産まれると思う?」と聞かれた清水さんは、目の前のハムスターをじっと見つめ...

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赤羽の引くほど汚い居酒屋で聞いた話

 この間さぁ、仕事で四国行ってきたよ。つまんねぇビルの工事で。仕事はつまんなかったけど、そこで面白い話聞いたよ。  俺が工事したビルは食品加工を昔からやっている会社だったんだ。だいぶガタがきてたけど...

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のっとられ

 現在タクシー運転手をされている康之さんが中学生の頃。  父親に誘われ登山に行った。  場所は東京の奥多摩。  中学生になり、康之さんとの交流がすっかりなくなってしまった父親が企画した登山だった...

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