
誰そ彼
神様に噛まれたことがあるのだと、マレーシア人のDさんは教えてくれた。 それは今から十年近く前、友人宅を訪れた時のことだそうだ。 トイレで用を足していたDさんは突然の激しいノックの音に驚いた...
誰そ彼
神様に噛まれたことがあるのだと、マレーシア人のDさんは教えてくれた。 それは今から十年近く前、友人宅を訪れた時のことだそうだ。 トイレで用を足していたDさんは突然の激しいノックの音に驚いた...
擦られたタブー
インドネシア人のSさんは、毎年ある山を訪れるのを楽しみにしていた。 といっても山登りが目的なのではない。彼女の目当ては一本の木である。 その木は日本で言うところの「ご霊木」であり、神様が宿...
悪魔
その日、小学生のDちゃんは友達と遊んでいた。 夕方になりそろそろ帰ろうかと話していたら、可愛らしい女の子が少し離れた場所から声をかけてきた。 「ねぇ、こっちで遊ぼうよ」 知らない女の子だ...
黒い獣
「尻尾をつかみたくて、つい」 Mさんは少し恥ずかしそうに、旦那さんの携帯電話を盗み見たことを話してくれた。 話は数年前に遡る。 ある時から帰宅する度に妙な臭いが鼻につくようになった。 ...
祟り三篇
踏殺 中国人の同僚の友人は四肢が関節ではない部分で外側に曲がっているらしい。 そのため立って歩くことができない。 原因は分からないが手足が曲がる少し前、友人は大きな蜘蛛を踏みつぶした。 ...
キスはダメ。
Sさんは現在大学3年生。 一昨年、初めての彼女ができた。 付き合ってしばらくして彼女の部屋へ招かれた。それまで幾度となくデートを重ねていたのだが、精々手をつなぐことしかできないようなデート...