矢住さんの話。
深夜目が覚めると、枕がベッドから落ちそうだった。
寝ぼけながら元の位置に戻そうと手でまさぐる。
ひやっと冷たい手に、手首を掴まれた。
ボーリング玉で打ち抜かれたような目鼻が陥没した屍体が、口を九十度に広げ「あふあふぅぅぅ」音を立てていた。
笑っていることは間違いなかったという。
矢住さんは叫びながら失神した。
翌日枕を捨てて以来、その笑い声は聞いたことがないという。
矢住さんの話。
深夜目が覚めると、枕がベッドから落ちそうだった。
寝ぼけながら元の位置に戻そうと手でまさぐる。
ひやっと冷たい手に、手首を掴まれた。
ボーリング玉で打ち抜かれたような目鼻が陥没した屍体が、口を九十度に広げ「あふあふぅぅぅ」音を立てていた。
笑っていることは間違いなかったという。
矢住さんは叫びながら失神した。
翌日枕を捨てて以来、その笑い声は聞いたことがないという。