インザ新潟

 昭和六十一年のある日の午前、新潟は巻町の空が薄暗くなったのです。小学校の前でした。生徒と教師らが何事かと外へ出て見ると、幾千幾万という小さな小さな丸石が、宙にて擦れあっていたのです。それは五月雨の如く天空を覆っているのです。 
 山田君にはそれがなにか天神の演奏会に思えたといいます。
 夕暮れまでつづいた石鳴りですが、どこに消えたのか痕跡ひとつなかったのです。

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別府

管理人です。ビックリしたときのリアクションは子供みたいです。