事故物件の向かい部屋

 場所と事件名は伏せる。  その条件で話を聞いた。  花子さんの父上は長年勤めた銀用を定年退職し、神奈川県に終の棲家を購入した。 ...

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とあるファミレス

 ふと目に入ったレジの女性は、死んだ目をしていた。  団体の高校生の個別会計をやらされているのか……と同情したが、よくよく見るとちょっと違...

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龍と人の化かし合い

 自分の男が飲めないからといって、人を愛の巣に呼びつけるのは止めて欲しい。  旦那不在の自宅でマリエちゃんはご機嫌に出来上がり、ようやく帰...

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テラスから

 牛山さんが秋葉原を歩いているとき、右手上空から飛んでくるものがあった。  反射的に顔を庇うと、右腕に軽い痛みが走ったという。  見ると...

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メッセージ・イン・ア・カプセル

 お昼に食べるラーメンだけを楽しみに、エロショップへ出勤したある日。  店の前に見慣れないライトバンが止まっていて、店長が荷卸ししていた。...

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マッチポンプなロミオとジュリエット

 見える人は、見える(と主張する)人を疑ぐってかかる。  こちらからすれば、まとめて「自称霊感さん」なわけだが……だって幽霊なんか見えない...

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新しい職場

 この春に田無さんが配属された職場はやけに派遣が多かった。  数少ない社員に、なぜかと飲み会の流れで尋ねると、そっと耳打ちされたという。 ...

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ヒミツ

 今日も跳んでる。  ピョンピョン、ピョンピョン跳ねている。  ピョンピョン、ピョンピョン、ピョンピョンピョンピョン――。  前に見て...

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現代式退魔法 a.k.a 封淫

 インテリアのように並ぶオナホールに絶句した。  まるで愛車に乗せたぬいぐるみのように、TE◯GAに始まり多種多様なシリコン製ジョークグッ...

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猿に似た……

 メールで頂いた話。  我が家の近所にお住まいの岡崎さんのお話しをさせていただきます。  岡崎さんは御年86歳ながら、足腰も元気...

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隣の芝生は青い

 今時どこにでも転がっていそうで、でもそうそうないようで……。  やっぱりある複雑な家庭事情の人の話はよく聞かされる。  フリーター...

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賛否の齟齬

 変な時間に寝て、起きてする人間だから、おかしな時間に朝飯だか夕飯だか分からない食事を合わせて取る。  学生の下校時間にブチ当たって、合間...

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旅する名刺

「つえの手を持つ所をはそん ◽︎こまっています  至急 作ってもらえませんか」  わけの分からないお願いを頂戴したのは、自宅マン...

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悪魔の証明

「チーズフォンデュは悪魔の食べ物だ」  トンデモな主張をして来たのは、知り合いのムラカミだった。  ワキガの味がしてカレーパンは食べれな...

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空のカケラを伝染し取る

 カシャ、カシャと音が聞こえる。  スマホで写真を撮っている音だ。  音の"源"をフワフワと探っていて、お召し物はミリタリー柄で揃えた高...

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パラレル鉄道の旅

 やることのないときはどうするか?  一人暮らしの知り合い宅に転がり込んでゴロゴロするのが一番だ。  男三人、ワンルームで空き缶とテレビ...

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同胞認定

 飲み会まがいで知り合ったナミさんは複雑なお人だった。  当時でアラフィフだったが、とてもそうは見えないお綺麗な方で既婚者だった。 「私...

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ニの轍降らず

「頭上禁止」  ある日、当時住んでいた自宅マンションの廊下でおかしな貼紙を見た。  共用部の廊下の壁に貼られたそれは、手前で右に曲がって...

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お相手いらぬお客様

 なにかおかしな夢を見た。  分かりやすい怖い夢でなかったことは覚えている。が、どうも起きてからもやもやとしてどこか気分が悪いのを引きずる...

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対峙で退治

 学生を終えるか終えないかのころだ。  母の実家に家族揃って帰省した際、仏間で一人寝ていて見事にうなされた。  よく覚えていないが、なに...

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心療内科で見かけた母子

 祥子さんが不眠で心療内科に通っていた時のこと。  診療を終えた祥子さんは混み合う待合室で会計を待っていた。  すると隣に同じように...

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初耳です初見です

 幽霊は見えないが、オーラが見えるという女の子がいた。  知り合いの当時の彼女で、チエちゃんという非常に献身的で明るい人だった。  ...

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人生バンザイ

 僕は人の笑顔というものに慣れていない。  訝しげな視線やなにか得体の知れないものを見るような目には慣れっこだが、ニッコリ微笑まれるとどう...

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ベッドと壁との隙間

 村橋さんが自室のベットで寝転びながら、当サイト「人から聞いた怖い話」を閲覧していたときの話だ。  ゴロゴロと寝返りをうっていると、ベッド...

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挨拶は大事

 僕は知らない人によく挨拶をされる。  すれ違いで深い意味なく交わされる会釈や人違いの話ではない。  僕の目つきが悪過ぎて、ついつい頭を...

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ざんない三昧

 団子、饅頭、おにぎり、マシュマロ、ゆで玉子、ご利益のない大仏、縁起でもない福助、誤解招き猫、ラリパッパ星人……。  よくぞまあ、人様を好...

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童貞

 竹田さんが安アパートに住んでいたときの話。  土曜日の夕暮れになると、決まって隣の部屋からセックス音が聞こえる。  当初感じた興奮も時...

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覗き

 母の実家に帰省したときのことだ。  突然の大雪に足止めされて日帰りのつもりだったが、急遽、一泊することになった。  それはいいが、晩飯...

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見たくない?見られたくない?

 タバコを切らして、寝起きに近所の自販機まで買いに出かけたときだ。夜も遅かった。  いざ自販機の前まできて、タスポを忘れたことに気づく。そ...

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池干し

 その公園の池は、水を抜いて天日に干していた。  粕谷さんが通りかかったとき、池の底には巨大な眼が映っていたという。  眼はじろりと粕谷...

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